今季のJ1リーグで活躍したサイドバックの選手たち【写真:Getty Images】

写真拡大

今季のアシスト王

 2019シーズンのJ1リーグが横浜F・マリノスの優勝で幕を閉じた。最後の最後まで激闘が繰り広げられた今季だが、1年通してハイパフォーマンスを披露した選手は誰なのだろうか。今回、フットボールチャンネル編集部では、2019シーズンJ1リーグのポジション別ベストプレーヤーを5人紹介。一体どの選手が名を連ねたのか。※2019年12月25日のものを再掲

----------

永戸勝也(ながと・かつや/ベガルタ仙台)
生年月日:1995年1月15日(24歳)
今季リーグ戦成績:30試合出場/2得点10アシスト

 今季でプロ3年目を迎えたレフティー。サイドを勢いよく駆け上がり精度の高いクロスや強烈なミドルシュートで決定機をクリエイトできる選手であり、セットプレー時のキッカーも務めるなど重要な役割を担っている。2017シーズンはリーグ戦17試合、昨季は同29試合の出場となっていた永戸勝也だが、今季はプロ入り後最多となるリーグ戦30試合に出場。着実に成長を果たしていると言えるだろう。

 今季は開幕から数試合を3バックの左でプレーしていた永戸であったが、シーズン途中からは4バックの左サイドバックとして固定された。その中で同選手はサイドを積極果敢に駆け上がり、精度の高いクロスでチャンスを幾度となく演出。アシスト数「10」は今季のJ1リーグにおけるトップの数字だ。タックル数71回はリーグ5番目に多い数となっているなど、守備面でも大きく貢献。SBのベストプレーヤーに選出しない理由は見当たらないだろう。

FC東京不動の右サイドバック

室屋成(むろや・せい/FC東京)
生年月日:1994年4月5日(25歳)
今季リーグ戦成績:30試合出場/0得点2アシスト

 日本代表として今年1月のAFCアジアカップ2019出場も果たした国内屈指のサイドバック。90分間サイドで上下動を繰り返すことができる豊富なスタミナを装備しており、そのアグレッシブな姿勢は相手にとって常に危険なものとなっていた。1対1の守備でも強さを見せつけるなどシーズン通して献身的なパフォーマンスが光り、FC東京を2位へと導いている。

 今季はリーグ戦30試合出場を果たした室屋成。横浜F・マリノスとの優勝を懸けた最終節にイエローカードの累積によって出場できなかったのは悔やまれるところだが、それでも不動の存在として、チームにもたらしたものは大きかった。その活躍が認められ、今季のJリーグにおけるベストイレブンの初受賞も果たしている。まだ25歳と、今後の更なる成長にも期待である。

リーグ制覇に貢献したタイ代表レフティー

ティーラトン(タイ代表/横浜F・マリノス)
生年月日:1990年2月6日(29歳)
今季リーグ戦成績:25試合出場/3得点5アシスト

 今季にヴィッセル神戸から横浜F・マリノスに加入したタイ代表DF。サイドを積極的に駆け上がり、精度の高いシュートやクロスなどでチームの攻撃を活性化させた実力者だ。アンジェ・ポステコグルー監督の下で攻撃的なサッカーを目指すマリノスにおいてティーラトンの存在は重要と言っても過言ではなく、2004年以来となるリーグ制覇を果たすには欠かせないピースであった。

 開幕から数試合は怪我の影響などもあり、なかなか定位置を掴めなかったタイ代表DFであるが、5月以降には指揮官の信頼をガッチリと掴み取りスタメンに定着。最終的にはリーグ戦25試合の出場で3得点5アシストの成績を収めるなど、申し分ない働きを見せた。新天地1年目のシーズンは自身にとっても満足いくものになったであろう。ちなみに今月開催されたFAタイアワードでは年間最優秀選手にも選出されている。

J屈指のサイドバック

西大伍(にし・だいご/ヴィッセル神戸)
生年月日:1987年8月28日(32歳)
今季リーグ戦成績:29試合出場/0得点7アシスト

 常勝軍団・鹿島アントラーズからヴィッセル神戸に電撃移籍を果たした国内屈指の実力者。足元のテクニックやメンタルの強さは申し分なく、2017、2018シーズンと2年連続でベストイレブンに輝くなど持っている力は確かだ。鹿島では数多くのタイトルを獲得してきており、「勝ち方」を知っている存在。本職のサイドバック以外にボランチ、サイドハーフをこなせる柔軟性も魅力的な選手である。

 新天地1年目となった今季は、リーグ戦29試合に出場するなどさっそく主力として活躍した西大伍。アシスト数「7」はチーム内で2番目に多い数字となっており、平均パス成功率87%、タックル数42回、ドリブル成功数22回を記録するなど、サイドバックとして申し分ない活躍を見せたと言える。現在32歳となった同選手は、豊富な経験値を生かしチームを牽引。神戸は天皇杯優勝の可能性を残しているが、果たして西はチームにタイトルをもたらすことができるか。

C大阪一筋のレフティー

丸橋祐介(まるはし・ゆうすけ/セレッソ大阪)
生年月日:1990年9月2日(29歳)
今季リーグ戦成績:31試合出場/2得点5アシスト

 2009年にトップチーム昇格を果たして以降、セレッソ大阪の絶対的存在として印象的なパフォーマンスを見せ続けているレフティー。攻撃の組み立てに関与しながらサイドを積極的に駆け上がることができるなど、攻守両面で大きな存在感を放つことが可能な選手だ。武器はなんといっても精度の高いキック。悪魔の左足から放たれるクロスやシュートは常に相手の脅威となっており、チームにとっても大きな得点源となっている。

 丸橋祐介は今季、リーグ戦31試合の出場で2得点5アシストの成績を収めている。平均パス成功率は82%となっており、タックル数はチームトップとなる46回を記録している。チームのリーグ最少失点達成に大きく貢献していたと言えるだろう。ミゲル・アンヘル・ロティーナ体制1年目を5位と好順位で終えたC大阪であるが、この男の存在なしにはそうした成績はなかったかもしれない。

text by 編集部