ダンカン(C)日刊ゲンダイ

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 クルクルカラ〜ン! さて、今回の俺の人生ルーレットが止まったのは80年代、90年代? えーと、アラー!? 2020年3月26日……ついこの間だよ! しかも、日付までキッチリ!!

横山やすし師匠、あの理不尽な苦痛を俺は一生忘れません!

 なるほど……3月26日といえば、衝撃的なあの日だ……。

 世の中では、運よく大きな仕事を決めたりする者を称する言葉で「もってるねェ!」などと言います。

 例えば、注目のプロ野球ドラフト1位の打者が初打席、チャンスの場面でたまたま止めたバットにボールが当たり、それがヒットになり、ランナーをかえしたりすると「やっぱ、もってるなァ!!」となるのです。

 これが我々お笑いの世界となると世間一般とはかなりのズレがあり、「えっ、高校時代にホウキの柄がズボンを破り、肛門に突き刺さり、そのまま救急車で運ばれたの!?」「もってるじゃない!!(全員が羨望のまなざしを向ける)」となるのです。

 実際に以前、ロケの合間にお笑い芸人4、5人と今困ってることを話していた時のことです。

「アパートに風呂がなくて夜中にコッソリ前の川でパンツ一丁で体を洗ってたら、町内にカッパ伝説が誕生したんすよ」「もってるじゃないのー!!」や、「実は俺の母親フィリピン人でいまだに日本語うまくしゃべれないんですよ」「ま、この世界には親が外国人、結構いるよね(と、このくらいだと羨ましがられない)」「で、父親は日本人なんですが、昨年の秋に脳梗塞やって体は大丈夫なんですが、言葉がまともにしゃべれなくて……だから我が家は地球じゃないみたいな会話が飛びかってるんですよ」「もってやがるねー! もう超エリート!! ウラヤマシ過ぎー!!」

 そんな中、ひとりジッと黙っているY君……我々が困っているエピソードを要求しても、「ないですよ」「ありません」のなしの一手、それでもなお、厳しく問い詰めたら、ボソボソと語り始めたのです。

「実は他で言わないでくださいよ、僕の父親、今、全国指名手配で逃走してるんです……」

「シーン」

 さすがのお笑い芸人たちもこれに対しては「もってる」の言葉を発せなかったのでした……。

 さて今回、俺は3月26日、「もっていた?」と思う。

 その日、埼玉のご先祖さまの眠るお墓参りの帰り、年に2、3回しか行かない現在は誰も住んでいない実家(隣町に住む妹が時々空気の入れ替えをしてくれる)の傍らを車でたまたま通った時、??? 閉じているはずの雨戸がわずかに開いているような……。

 一度通り過ぎたものの、気になってUターンし実家をのぞいてみると……え、え、え〜!? Tシャツに短パンスタイルのベトナム人と思わしき若者が2人、リラックスして生活していたのだ!! その時の俺……怒りより先に「俺もってるなァ!」と心の中でニヤリとしたのでした。

 もちろん、早々に出ていってもらったけど、実家をのぞいたらベトナム人って芸能人、他に聞いたことあります〜!? (つづく)