5月7日の夜、煌々と輝く満月。5月の満月はアメリカ先住民によって「フラワームーン」と呼ばれる。「垂直線、水平線を意識すると構図が安定します」(遠藤氏)

写真拡大 (全4枚)

写真家・遠藤湖舟氏が指南 

5月7日の夜、煌々と輝く満月。5月の満月はアメリカ先住民によって「フラワームーン」と呼ばれる。「垂直線、水平線を意識すると構図が安定します」(遠藤氏)

 政府の緊急事態宣言が延長され、正直うんざりした人も多いはず。そんな巣ごもり生活にアクセントを与えてくれるのが、空を見上げることだ。5月7日には見事な満月が日本各地で見られた。ただ、月や天空は、綺麗だな、と思っても写真に撮るとイマイチ迫力がなくなってしまうことも多い。どうすれば絶景を捉えることができるのだろう? そこで、ロサンゼルス・カウンティ美術館に作品が収蔵され、国内外で「月の写真家」として名高い遠藤湖舟(こしゅう)氏に撮影のコツを聞いてみた。氏は、都内で巣ごもり生活を送りながら作品を撮り続けている。

「まず、当たり前に思えるかもしれませんが、空を見上げる習慣をつける。空の変化は思っている以上に早く、素晴らしい光景が広がる時間はとても短いのです。

 特に日の出と日没前後には、感動的な場面が多く現れます。これらの時刻を事前にチェックしておき、時間になったらベランダや庭、玄関先に出て空を見上げてみましょう。テレワークで時間の組み立てが比較的自由な今がチャンスです」

 機材はスマホでも、ちょっとした調整で写真が良くなる。コツはカメラ機能でホワイトバランス設定を「太陽光(=暖かい色)」に、露出補正を「アンダー(=明るい部分に合わせる)」にすることだ。

「初心者にありがちな失敗は”なんとなく撮ってしまう”こと。『今、自分は何を美しいと思っているのか』を考え、それに絞って撮影すると、すぐ上手になります」

 さあ、思い出の一枚を残してみよう。

5月6日には東京の空を激しい雷雨が覆った。最近は天気予報の精度が上がっており、どんな写真が撮れるか、その予測にも活用できる

4月30日、上弦1日前の月。「LINEで親しい人と『今、月が綺麗』とやりとりすると観察継続しやすい」(遠藤氏)

4月24日、雲の上に出た細い月。「曇りの日こそ撮影チャンス。雲の形の変化は非常に面白く、特に前線が近づいている時は迫力ある風景が撮れます」(遠藤氏)

PHOTO:遠藤湖舟