練習前、ナインの前で話をする矢野監督(阪神タイガース提供)

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 阪神は23日、甲子園球場で集合練習を開始し、矢野燿大監督(51)はオンライン取材で改めて開幕投手に西勇輝投手(29)を指名した。この日、最短で6月19日に設定されている開幕戦が、東京ドームでの巨人戦で調整が進んでいることが判明。西勇VS菅野のエース対決で、2020年の幕が開くことが濃厚となった。

 信頼は揺るがない。1軍選手が甲子園で一堂に会しての集合練習が始まったこの日、矢野監督が改めて開幕投手を西勇に任せることを明言した。

 「相手がどこであろうと、西で開幕と決めています。姿勢、実績全てを含めて西しかいないなというものを見せてくれている。『It’s 勝笑 Time!』というものを一番体現してくれる選手の一人なのでね」

 今季のスローガンを用いながら期待を口にした指揮官が、西勇を開幕投手に指名したのが春季キャンプ中の2月18日。そして、開幕延期が決定した後の3月10日の発言に続き、この日で3度目の大役任命となった。

 矢野阪神にとっては負けられない一戦となる。NPBの目標通り最短6月19日の開幕となれば、その相手は宿敵・巨人になることが濃厚となった。本来の日程ならば、当日は甲子園で伝統の一戦が組まれていたが、東京ドームで実施される方向で調整が進められている。

 相手先発は菅野で決定的。無観客とはいえ、いきなり実現するGT戦でのエース対決だ。コロナ禍の影響を受け、約3カ月遅れで行われるオープニングゲームとあって、プロ野球を待ちわびるファンの大きな注目を集めることは必至となる。

 昨季、阪神は巨人に10勝15敗と負け越し。敵地・東京ドームでは5勝8敗、CSファイナルSでも1勝しか挙げることができなかった。超変則で行われる2020シーズンの行方を左右しかねない大事な、大事な初戦だ。

 「僕らチームメートもそうだし、ファンの人もそう。ホントに西が必死に投げる姿が、頑張る力をチーム内外に与えてくれると思う。西らしく、しっかり投げてくれたらうれしい」。指揮官はもちろん、虎党がエース右腕にかける期待は大きい。

 敵地に乗り込んでの昨季セ界王者討ち。ガチンコのエース対決を制して、2年目を迎える矢野阪神が弾みをつける。