開幕投手に指名されている阪神・西勇輝投手(29)が23日、甲子園での集合練習に参加。最短で6月19日を目指す開幕に向けて、気合をみなぎらせた。マウンドで結果を出し、待ちわびたファンにも笑顔を届ける。

 エースとしてマウンドに立つ心の準備はできた。西勇は真剣な表情で、開幕投手としての意気込みを語った。

 「誰もが経験したことがない状況。自分が気持ちを強く持って、(チームを)安心させられるようにマウンドに立ちたい。自信を持ってマウンドに上がることを前提に練習に取り組んで、それを体現したい」

 この日から初めて全員そろって行う集合練習が始まった。最短で6月19日を目指す開幕に向け、チームは本格的に再始動。久しぶりの全員集合に「すごくよかった」と笑みを浮かべた。

 開幕後、当面は無観客で試合が開催される見通し。ファンはテレビなどの画面越しでの応援となるが、最高のプレーと笑顔を届ける。「(自分の)笑顔や楽しくやるプレーは、画面越しでも伝わると思う。チーム全体で前面に出して、楽しく強い野球を見せられたら」と意気込んだ。

 この日はキャッチボールやポール間走などのメニューに加え、投内連係にも参加して、動きを確認した。今春のオープン戦と練習試合は4試合に登板して3勝1敗、防御率2・77。改めて6月上旬から始まる実戦を見据えた調整も進めており「コーチと話し合って、イニング数や球数も逆算して動いている。開幕には間に合うかなと思う」と順調さを強調した。

 そんな右腕に、矢野監督も「相手がどこであろうと西で開幕と決めています。(スローガンの)『It’S 勝笑 Time!』を一番体現してくれる選手の一人」と改めて厚い信頼を寄せた。

 「(開幕まで)残り短い時間なので、けがだけはしないように。気持ちを入れて頑張るだけ。チーム一丸となって前を向いて頑張っていければ」

 確実に段階を踏んでいる。真剣勝負の日に向けて、心身ともに万全な状態へと仕上げていく。(織原祥平)

 ★打撃は大好き

 西勇はこの日夜、DJケチャップとインスタグラムで生配信を行った。視聴者からの質問に回答していく形で進行。打撃について問われると「(練習も)大好き。ストレス解消になる」と語り「中継ぎのエドワーズはバッターとしてもすごい。エグい」と笑顔で明かした。菰野高3年で出場した夏の甲子園中止の話題になると「3年間の最後の舞台、春と夏がなくなるのはとんでもないこと。全員が悲しいし、何とかしてあげたい」と胸中を語った。