1/6サンフランシスコ・ベイエリアにあるほとんどの学校が、3月16日(米国時間)に閉鎖された。翌日、同エリア内の6つの郡が、シェルター・イン・プレイス(屋内退避)勧告を発令した。こちらの写真は、誰もいなくなったテンダーロイン小学校。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN 2/6教育の場は、Google Classroomへと移った。グーグルは、デジタル接続が自宅にない大勢の生徒たちに、パソコンとブロードバンドサービスを提供している。こちらの写真は、サンフランシスコ市内のウロア小学校。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN 3/6学校閉鎖をインパクトのある写真に収めることを思い立ったフォトジャーナリストのジャスティン・サリヴァンは、ドローンで上空から校庭を撮影した。こちらの写真は、サンフランシスコ市内のサニーサイド小学校。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN 4/6グラウンドには、大きな地図やコンパスが描かれている。そのデザインは驚くほどカラフルで教育的だ。フランシス・スコット・キー小学校の校庭(写真)も、そうしたひとつ。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN 5/6グラウンドには、大きな地図やコンパスが描かれている。そのデザインは驚くほどカラフルで教育的だ。フランシス・スコット・キー小学校の校庭(写真)も、そうしたひとつ。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN 6/6フランク・マッコピン小学校をはじめとする、サンフランシスコ市内の100以上の学校が、6月の学年末まで閉鎖されることになっている。PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN

新型コロナウイルスがサンフランシスコのベイエリアに広がる以前は、写真のRAWファイルを数秒もあればアップロードできたと、フォトジャーナリストのジャスティン・サリヴァンは言う。それがいまは、数分かかってしまうこともあるという。

「子どもが消えた校庭をドローンで空撮したら、そこには奇妙な“抽象画”が広がっていた」の写真・リンク付きの記事はこちら

「午後時2から6時の間は、ネットが“死んで”しまってるんです」と、サリヴァンは言う。「誰もがZoomでヴィデオ通話をしたり、ネットで映画を観たり、いろんなことをしていますから」

その「いろんなこと」には、子どもたちの勉強も含まれる。ベイエリアの6つの郡は3月17日(米国時間)、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるために、屋内退避勧告を発令した。それ以後は学校が閉鎖され、教育の場はオンラインへと移っている。

子どもたちは「Google Classroom」のようなプラットフォームを利用して、小テストを受けたり、宿題を提出したり、先生や友達とヴィデオチャットしたりしている。たとえ現実世界の教室が、学年が終わる6月まで空っぽのままでもだ。

あるときサリヴァンは「Google マップ」を眺めていて、驚くほどカラフルな校庭を見つけた。彼が学校閉鎖に対する独自の視点を見出したのは、そのときだった。こうしてサリヴァンはGoogle マップの衛星写真に目を凝らし、そこで見つけた最高にクールな校庭を自身のドローン「DJI Mavic 2 Pro」で写真に収めたのである。

不気味なまでの静けさ

サリヴァンはこれまでも、このドローンで在庫でいっぱいの新車置き場や、コストコの周りをぐるりと囲む客の行列など、サンフランシスコで起きているさまざまな変化を記録してきた。「このドローンは、今回の危機がどれだけ巨大であるかを本当に理解するために、必要なコンテクストを提供してくれます」と、彼は語る。

200フィート(約60m)の高さから見下ろすと、学校のグラウンドは抽象画へと姿を変える。その形や曲線は、ジョアン・ミロの作品から抜け出てきたようだ。だが、何より目立つのは、鬼ごっこや“ケンケンパ”、縄跳びに興じる子どもたちでかつては埋めつくされていた場所の、不気味なまでの静けさだ。

子どもたちのあり余るエネルギーは、いまではNintendo Switchや、子ども向けのエクササイズサイト「GoNoodle」へと向けられている。子どもたちをいま結びつけているのは、壁を通る光ファイバーと銅のワイヤーだけなのだ。