再開への議論を進めていくと語る村井満チェアマン。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグは5月22日、「第7回臨時実行委員会」を開催。同日に行なわれた「第8回新型コロナ対策連絡会議」での専門家からの答申と、各プロジェクトの進捗具合を全クラブと共有した。

 その後に行なわれたオンライン上でのメディアブリーフィングで、村井満チェアマンは、「専門家の答申を受けて、29日を目処に再開の方向で議論しようと話した。具体的な(再開の)日程に関しては今日は話し合っていない。4、5週間程度の時間の確保が必要と申し合わせている」と表明した。

 現在残っている北海道と首都圏の緊急事態宣言下では不要不急の外出を控えなければならないため、グループでの屋外トレーニングを行なうのは困難となる。一方で解除された地域ではグループ練習、全体練習が再開している。リーグ再開までには、全クラブに4、5週間程度トレーニングを行なう準備期間を設ける見込みだ。

 専門家からの提言では再開後も「当面の間、無観客」での試合開催、「事前検査」を勧められ、「移動」や「日程」面での課題も挙げられている。

 当初最終手段と宣言していた無観客試合については、「ビデオ会議で明確に把握できているか分かりませんが、疑義、反論はありませんでした。異論はなかった」と全クラブ了承していることを伝えた。
 
 事前検査については「国民の需要に応えるのが先」としながらも、「選手が安心できるためにも検査は導入したい」「具体的にどのように検査が実行できるか。医療分野の方々と地域事情を考え、導入できることが望ましい」と答える。

 さらに、「移動に関しては、我々として努力することと、ご理解を頂かなければならないことがある」と語り、「飛行機ではすべての空気が3分間で入れ替わると聞いています。今の空調関係の技術は高いと聞いているので、行動管理、健康管理、マスクをして、密接な会話を行なわなければそんなに大きな危険を伴うものではないのではないか」と努力で補える部分があると語る。

 しかし、最終的には県をまたいで移動するため、各自治体などの行政に対して「我々が行なっている準備や、管理を説明し、丁寧な働きかけをするということも重要だと思っている」と理解を求めることも忘れてはいけないと語る。また、「なるべく隣接する地域のマッチメークを増やせれば」と、その対策案も明かした。

 さらに再開後は「Jリーグでは週2回の日程」と想定される過密日程についても専門家からは充分な休養を取ることが求められている。

「強度の高い試合を行なうと疲労、免疫力の低下が懸念されるということで、それを緩和する対策が求められているのだと思います」「移動距離をなるべく短縮できる配慮ができないか。そういう部分を考えて競技日程などを再度調整する必要があるのかなとも思っている」とさらなる議論の必要性を明かした。

 現在も北海道と首都圏で緊急事態宣言が解除されていないものの、Jリーグ再開への具体的な議論が始まっている。29日に行なわれる臨時実行委員会後の発表を待ちたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部