東京センチュリー、16期連続の「増配」を達成して、 配当利回り3.37%に! 配当額は16年で9倍に増加し、 2021年3月期は前期と同額の「1株あたり136円」に!

東京センチュリーは、2020年3月期の期末配当を「増配」すると、2020年5月20日の15時30分に発表した。年間配当額は前回予想の「1株あたり134円」から「1株あたり136円」に修正されて、配当利回り(実績)は3.37%にアップした。また、前期比での「増配」も確定し、東京センチュリーの「連続増配期間」は"15期"から"16期"に更新された。
なお、2021年3月期の配当予想は前期比で「横ばい」の予想で、配当利回り(予想)も3.37%となるが、予想どおりになった場合は連続増配期間が“16期”でストップする見込み。
東京センチュリーの2020年3月期の配当は、中間配当(9月)が「67円」、期末配当(3月)が「69円」、合計の年間配当額は「1株あたり136円」と確定した。
2020年3月期の配当の前回予想は「1株あたり134円」だったので、前回予想より「2円」の増配となる。今回の増配発表により、東京センチュリーの配当利回り(実績)は3.32%⇒3.37%にアップした。
なお、東京センチュリーの2019年3月期の配当は「1株あたり124円」だったので、前期比では「12円」の増配となり、連続増配期間は「16期」を達成した。
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また、東京センチュリーは2021年3月期の予想配当を、中間配当(9月)が「68円」、期末配当(3月)が「68円」、合計の年間配当額は「1株あたり136円」としている。前期比で「横ばい」の予想のため、東京センチュリーの予想配当利回りも3.37%となる。
なお、東京センチュリーの2021年3月期の業績予想は、「新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の停滞と消費の低迷は、地域差はあるものの下半期あたりから徐々に解消する」との仮定に基づいて「増収減益」としている。新型コロナウイルスによる影響が拡大・長期化するなどして、想定よりも業績が大きく下がった場合には、配当予想にも影響が出ると考えておいたほうがよさそうだ。
東京センチュリーの過去18期の配当の推移は?
■東京センチュリー(8439)の過去18期の配当の推移 | ||||
期 | 年間配当額 | 期 | 年間配当額 | |
2004/3 | 15円 | 2013/3 | 48円 | |
2005/3 | 17.5円 | 2014/3 | 52円 | |
2006/3 | 20円 | 2015/3 | 65円 | |
2007/3 | 22円 | 2016/3 | 80円 | |
2008/3 | 26円 | 2017/3 | 100円 | |
2009/3 | 28円 | 2018/3 | 114円 | |
2010/3 | 32円 | 2019/3 | 124円 | |
2011/3 | 40円 | 2020/3 | 136円 | |
2012/3 | 44円 | 2021/3 | 136円 (予想) |
東京センチュリーは2005年3月期から連続増配を継続しており、2020年3月期で”16期連続増配”を達成した。連続増配期間「16期」という記録は上場企業の「連続増配ランキング」で19位にランクインする記録となっている。しかし、2021年3月期の配当予想は前期比で「横ばい」の「1株あたり136円」となっているため、2021年3月期の配当が予想どおりに「横ばい」となると、連続増配期間は残念ながら”16期”でストップすることになる。
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なお、東京センチュリーが連続増配をしてきた16年間の配当額の伸び具合を見ると、連続増配が始まる直前の2004年3月期から2020年3月期までの16年間で、東京センチュリーの年間配当額は「1株あたり15円」から「1株あたり136円」まで、9倍以上に増加している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、東京センチュリーの株価は2004年3月の終値1236円から2020年1月に記録した年初来高値の5900円まで、4.7倍に上昇している。なお、「コロナ・ショック」で株価は下落しているものの、それでも本日(2020年5月20日)の終値は4030円なので、2004年3月の終値から3.2倍に上昇した水準で推移している。
■東京センチュリー(8439)の株価チャート/月足・2004年3月〜本日(2020年5月20日)
東京センチュリーの配当利回り、配当+株主優待利回りは?
東京センチュリーの2020年5月20日時点の株価(終値)は4030円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※東京センチュリーの配当利回り】
株価:4030円
年間配当額:中間68円+期末68円=136円
配当利回り=136円÷4030円×100=3.37%
東京センチュリーの配当利回りは3.37%。2020年4月の東証1部の平均利回りは2.28%(配当実施企業のみ)なので、東京センチュリーの配当利回りは「高め」と言える。
また、東京センチュリーは保有株式数と継続保有期間に応じて「オリジナルQUOカード」や「ニッポンレンタカー優待券」が貰える株主優待を実施している。
■東京センチュリー(8439)の株主優待の内容 | |||
基準日 | 保有株式数 | 継続保有期間 | 株主優待内容 |
3月末 | 100株以上 | ― | ◆オリジナルQUOカード:2000円分 ◆ニッポンレンタカー優待券:3000円相当 |
1000株以上 | 2年未満 | ◆オリジナルQUOカード:4000円分 ◆ニッポンレンタカー優待券:3000円相当 | |
2年以上 | ◆オリジナルQUOカード:6000円分 ◆ニッポンレンタカー優待券:3000円相当 | ||
3000株以上 | 2年未満 | ◆オリジナルQUOカード:6000円分 ◆ニッポンレンタカー優待券:3000円相当 | |
2年以上 | ◆オリジナルQUOカード:8000円分 ◆ニッポンレンタカー優待券:3000円相当 |
東京センチュリーの2020年5月20日時点の株価(終値)は4030円、配当利回りは3.37%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる(※なお、株主優待利回りはオリジナルQUOカードのみで計算)。
【※東京センチュリーの配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×4030円=40万3000円
優待品(オリジナルQUOカード):2000円分
株主優待利回り=2000円÷40万3000円×100=0.49%
配当+株主優待利回り=3.37%+0.49%=3.87%
【※東京センチュリーの配当+株主優待利回り(1000株保有時・保有期間2年未満)】
投資金額:1000株×4030円=403万円
優待品(オリジナルQUOカード):4000円分
株主優待利回り=4000円÷403万円×100=0.09%
配当+株主優待利回り=3.37%+0.09%=3.47%
【※東京センチュリーの配当+株主優待利回り(1000株保有時・保有期間2年以上)】
投資金額:1000株×4030円=403万円
優待品(オリジナルQUOカード):6000円分
株主優待利回り=6000円÷403万円×100=0.14%
配当+株主優待利回り=3.37%+0.14%=3.52%
【※東京センチュリーの配当+株主優待利回り(3000株保有時・保有期間2年未満)】
投資金額:3000株×4030円=1209万円
優待品(オリジナルQUOカード):6000円分
株主優待利回り=6000円÷1209万円×100=0.05%
配当+株主優待利回り=3.37%+0.05%=3.42%
【※東京センチュリーの配当+株主優待利回り(3000株保有時・保有期間2年以上)】
投資金額:3000株×4030円=1209万円
優待品(オリジナルQUOカード):8000円分
株主優待利回り=8000円÷1209万円×100=0.06%
配当+株主優待利回り=3.37%+0.06%=3.44%
東京センチュリーの「配当+株主優待利回り」は100株保有時で3.87%と高水準。東京センチュリーは2020年3月期で”16期連続増配”を達成するほどに増配傾向が続いているので、これを機に長期保有を検討する価値はありそうだ。
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東京センチュリーは、伊藤忠商事などを母体とする国内トップクラスのリース企業。海外展開にも注力している。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高2.9%増、営業利益20.8%減、経常利益17.7%減、当期純利益20.1%減と軟調(すべて前期比)。
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■東京センチュリー | |||
業種 | コード | 市場 | 年間配当額(予想) |
その他金融業 | 8439 | 東証1部 | 136円 |
株価(終値) | 単元株数 | 最低投資金額 | 配当利回り(予想) |
4030円 | 100株 | 40万3000円 | 3.37% |
【※東京センチュリーの最新の株価・配当利回りはこちら!】 | |||
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