9月入学制には、「現年長の卒業を5か月ずらす案」「1か月ずつ5年間かけてずらし9月入学にする案」などがたたき台として出ているが、ここにきて新しい案が取りざたされていると政治ジャーナリストの田史郎氏が紹介した。「今いる小中学生、高校生は入学してしまっているので、始業時期を今年9月にして、来年8月卒業の形にしようと。そうすれば修学旅行や高校野球の大会が仮に中止になっても、どこかではめこむことができるだろうと」

来年はどうするのか。田氏によると文部科学省が示した案は、来年4月に入学する予定の子どもたちは、4月に仮入学し、9月までの間は「プレスクール(学校準備)期間」になる。しかし、これだと、5月、6月、7月、8月生まれの子どもたちも9月に入学することになるので、児童生徒の数が40万人ほど増えるという問題もある。

古市憲寿「とにかく学校を再開させてからの議論」

田氏は「プレスクール(0学期)を経験した1年生と、経験していない1年生が同じ学年になることになりますが、小学校1年生の場合は、学校生活に慣れる期間としてそれくらいとってもよいのではないかという話です」と話す。

教育評論家の尾木直樹さんはプレスクールについて、「すごくいい案だと思います。0学年だとか、フロント学年という制度は北欧から始まりました。ただし、親にもいろいろな事情がありますから、それはいろいろな方法で緩やかに選択できるようにすることが大事です。それと、障害をもっている子や発達障害の子などもいます。個々に丁寧に1人も落ちこぼれさせないようにしないと」と指摘する。

司会の小倉智昭「今年のコロナの影響を考えて9月入学という話が出たので、来年9月にするくらいなら、もうちょっと時間をかけてじっくり体制整えた方が良いと思うけどなあ」

古市憲寿(社会学者)「9月入学はいいとして、問題なのは休校のデメリットです。長期で学校を休むと、子どもの学力や学歴に影響を及ぼすという研究もあります。とにかく学校を再開させることが先で、9月入学はその後の議論なのかな、と思います」

安倍首相が突然指示した休校による混乱と、そもそも学制をどうするかという話がごちゃ混ぜのまま議論を進めるのはいかがなものか。