日本外国特派員協会の月刊誌の4月号(2020年)の表紙に、東京オリンピックの大会エンブレムを新型コロナウイルスに見立てたデザインが使用され、大会組織委員会が「(感染蔓延で)世界中で人びとの生活に被害がもたらせられている中で、大会のエンブレムと関連づけたデザインを会報誌の表紙やウェブに掲載したことは誠に遺憾。著作権の侵害にあたる」と取り下げを求めている。

「大会組織委はCOVID-19を表すロゴのパロディに抗議」(アメリカABC)、「東京オリンピック関連パロディ、大会組織委を怒らせる」(ブラジルUOL)など、多くの海外メディアにも取り上げられた。

たしかに、デザインはエンブレムに似ているが、周りにはいくつもの突起物が描かれており、下部には「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)」という文字がある。街で聞いてみると、「ふざけている」「公式デザインをこういう風に使うのはどうなのか」という声もあれば、「パッと見、応援しているのかと思った」という声もある。

作者は「五輪が新型コロナの被害になるという可能性」

「とくダネ!」は朝日新聞のこんな記事を紹介した。「コロナデザイン」を手掛けた東京在住のイギリス人、ポセケリ・アンドリューさん(58)で、その意図について「人びとはギリギリまで予定通り五輪を行うことを望んでいたが、いよいよ延期は避けられず、オリンピック中止の可能性も現実味を帯びてきている。『コロナオリンピック』と揶揄されるどころか、オリンピックが新型コロナの『被害者』となってしまう可能性もある」と語ったという。

アンドリューさんは麻生財務大臣の「呪われたオリンピック」発言や、五輪延期決定後に、発表されるが感染者数が急増したことへの疑問からも着想を得たらしい。「風刺には権力に対し真実を語るという重要な役割がある」とアンドリューさんは話す。

古市憲寿(社会学者)「風刺は表現の1つですし、(組織委が)公式に批判しているようですが、無視したらニュースにもならなかったのではないでしょうか」

司会の小倉智昭「日本人としてはこういう形で使われるのはあまりいい気持ちはしません」

まあ、日本はこういう権力・権威を皮肉るユーモアが理解されない国だものなあ。