深刻化するSNSのなりすまし&差別投稿…村井チェアマンが警告「一切許さない」

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 Jリーグの村井満チェアマンが19日、理事会後のオンライン記者会見で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で問題となっている差別的行為に言及し、「ずっとJリーグが呼びかけてきた内容なので、こういったタイミングでも一切許さない姿勢でいきたい」と見解を述べた。

 新型コロナウイルスの世界的流行による自粛要請が続いている影響で、Jリーグの中断期間は3か月に達しようとしている。そうした中、多くの選手たちがファン・サポーターに向け、SNSを使った積極的な情報発信を続けているが、そこで問題となっているのが差別発言を含めた誹謗中傷行為だ。

 インスタグラムに代表されるライブ配信サービスでは、視聴者がリアルタイムでコメントできる仕様となっている。ところが、こうした配信時に選手に対して誹謗中傷を行うアカウントの存在が散見されており、中には選手の国籍や出自を侮辱するような差別的な投稿も含まれている。

 こうした行為については横浜F・マリノスやFC東京などが何度も注意喚起を行っているが、依然として行為者の特定には至らず、現在もとどまる様子はない。またそうした行為者の多くが、他人のアカウントで使用されている画像やユーザー名を名乗る「なりすまし」アカウントであることも問題を深刻化させている。

 このような問題について、理事会後のオンライン記者会見に出席した村井チェアマンに見解を聞いた。

 村井チェアマンはまず「選手も国民やファン・サポーターに激励のメッセージをなんとか送りたいという選手の善意に、多くのファン・サポーターが共感してくれて、それを仲間に拡散したり、メッセージをみんなのもとに届けようと、選手とファン・サポーターが一緒になって動いてくれている。自発的な善意をベースにしているたいへんな有難いものだと思っている」と述べ、選手の情報発信に感謝した。

 その一方で「そうした善意を踏みにじるような、サポーターになりすます行為であったり、そうした選手を誹謗中傷することが絶対にあってはいけない問題」と厳しく指摘。「新型コロナウイルスがあるないにかかわらず、ずっとJリーグが呼びかけてきた内容なので、こういったタイミングでも変わることなく一切許さないという姿勢でいきたい。技術的な検証はあるのかもしれないし、悪意ある人が再犯しないよう早く特定されることも技術的な裏付けで可能かもしれないが、私からはまずこのようなことがないよう二度とないように継続して呼びかけていきたい」と見解を示した。

(取材・文 竹内達也)