昨季にエコパスタジアムで行われた静岡ダービーで声援を送る磐田(左)と清水(右)のサポーター。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 新型コロナウイルスの影響で現在中断中のJリーグ。再開後も無観客試合やスタジアムの収容人数を減らすなどの制限付きの開催が想定される。そんな状況でも、ピッチで戦う選手に声援を届けられる技術が紹介された。

 ヤマハ株式会社は5月18日、公式ホームページで、遠隔地からテレビやラジオ、インターネットなどを通じて、実際のスタジアムなどの現場に声援を届けることができるリモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD(リモートチアラー パワード バイ サウンドユーディー)」の実証実験を行なったことを発表した。

 同社と同じく静岡県に本拠地を置くジュビロ磐田と清水エスパルスの協力のもと、エコパスタジアムで13日に行なわれたその実験は、様々なシチュエーションの中から無観客試合を想定して実施された。

 合計58台のスピーカーをスタジアム各所に設置し、磐田、清水の両クラブのオフィスなどから、スマートフォンを経由して、歓声や拍手、ブーイングなどの音声を送付したほか、特定の応援団のみがタップ操作でチャント(応援歌)を流せるようにし、それにあわせて実験の参加者が手拍子を送った。
 
 ヤマハのホームページでは「屋外会場を対象としたシステムの活用は今回が初となる中、5万人収容の大規模スタジアムでも十分な臨場感が得られることを確認できたほか、既存の設備やアナウンスとも調和が図れること、クラブごとに送音ゾーンを分けることで観客動員時に近い雰囲気作りが行えることなどが確認することができ、感染リスクを排除しながら試合を応援できるシステムとしての有用性を検証することができました」と記されている。

 Jリーグの村井満チェアマンは4月22日の会見で「最近は投げ銭という、バーチャルの試合環境でもいいプレーに関して、お客様が支援できるようなデジタル上の環境が整っているようです。新しいチャレンジには積極果敢にアイデアを出していく」と語るなど、新しい技術の導入には前向きだ。

 Jリーグで“アフターコロナ”の新しい観戦スタイルが誕生するかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部