韓国で歴代1位の視聴率を記録したドラマ『愛の不時着』が今、日本でも大人気だ。2月末に動画配信が始まると、新型コロナの影響もありアクセス数が急上昇、デイリー視聴率ランキングでは連日1位になっている。

内容はパラグライダー事故で北朝鮮に不時着した韓国財閥の娘(ソン・イェジン)と北朝鮮将校(ヒョンビン)との予測不能なラブストーリーだが、人気の理由は豪華キャストだけではない。

韓流ライターの安部裕子さんは「脱北者のインタビューをもとに作っているので、北朝鮮の暮らしぶりがよく分かる。民家の生活や特権階級の暮らしが映ります。全く知らない世界が描かれていることに韓国民がひかれたのでは」と言う。

北朝鮮は「極悪非道な挑発行為」とカンカン

共同通信編集員で元平壌支局長の磐村和哉氏も「自転車をこいで発電をする場面や、韓国ドラマを隠れて見る場面などリアルでした。韓国民も新鮮な驚きをもってこのドラマを見たのではないでしょうか」と話す。

脚本協力を務めたのは、2005年に脱北し韓国に亡命したクァク・ムンワン氏。平壌演劇映画大学を卒業後、朝鮮人民軍保衛司令部に勤務した経歴を持つ。

「脚本家から依頼され、参加しました。新しい北朝鮮の見方をしてみようという話になりました。北朝鮮のありのままを描こうと。私だけでなく、数十人以上の脱北者にインタビューしたはずです。ただ、ドラマはラブコメディですから、暗くて重い描き方はしていません」(クァク氏)

一方、勝手にラブストーリーの舞台にされた北朝鮮は「決して容認できない極悪非道な挑発行為」「虚偽とねつ造に満ちた虚しく不純極まりない反共和国映画とテレビドラマ」と不快感をあらわにしている。

東海大学の金慶珠教授は「北朝鮮の実態が、化けの皮をはがされた形で発信されてしまったことへ焦りもあると思います」と話す。つまりそれだけリアルだということだ。

石黒賢(俳優)「ほんとにすごい人気で、私の妻の友達は1晩で9話観たそうです」

伊藤利尋アナ「僕も小倉(智昭)さんも、山(夕貴)アナに『1回見て!とにかく、2人がなかなかキスしないんですよ!』って勧められました。全然本質と違うような気もしましたが...」