シーサーにミンサー柄!FC琉球、「力作揃い」の歴代ユニフォームを調べてみた

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沖縄県初のJリーグクラブとして奮闘するFC琉球。

J2初年度となった2019シーズンは、開幕後に中川風希(→横浜F・マリノス)や鈴木孝司(→セレッソ大阪)ら主力を引き抜かれながら14位で残留を果たした。

樋口靖洋体制2年目となる2020シーズンは、持ち前の攻撃サッカーで上位進出を狙っている。

そんな彼らがJリーグへ加盟したのは2014年のこと。リーグが中断しているこの機会に、J参入以降のFC琉球の歴代ユニフォームを振り返ってみたい。

2014シーズン/mitre

チームスローガン『J3元年 誰も見たことのない未来へ 今までじゃない 今からだ』

FC琉球のホームキットは、クラブカラーであり沖縄を象徴する“ベンガラ”を基調としている。

記念すべきJリーグ参入1年目、2014シーズンのユニフォームは、クラブが創設された2003年のデザインに触発。当時のユニフォームは無地のTシャツに番号をプリントしただけの質素なものだったが、勝利に貪欲で、夢にあふれていた時代でもあった。

そこで、J3元年、『あの頃の野心をもう一度。熱く燃える闘争心。』をコンセプトに、無地のシンプルなデザインを採用。歴史の良いところは学び、DNAは継承しつつも、誰も見たことのない未来に向かってクラブ復興を目指すことが表現されている。

サプライヤーは現在と同じ株式会社イミオだが、当時はmitre(マイター)ブランドでの提供だった。

最終成績:J3 9位(8勝10分15敗)

2015シーズン/mitre

チームスローガン『島魂』(とうこん)

2015シーズンのユニフォームは当時トレンドだった立ち襟モデルを採用。

紳士的なイメージでありながら、沖縄の伝統工芸「ミンサー織り」の模様を大胆にプリント。さらに右腹部分には、沖縄の守り神である「シーサー」の透かしを配し、沖縄のチームならでは!といった感じの意欲的なデザインに仕上げている。

差し色として新たに取り入れられた紺も全体のイメージを引き締めている感じだ。

なお、FC琉球のユニフォームは右袖のホームタウンマークも印象的。フォントが独特なデザインで、文字は「沖繩」と“縄”ではなく旧字体の“繩”を使用している。

最終成績:J3 9位(12勝9分15敗)

2016シーズン/mitre

チームスローガン『全力琉球』

前季、大胆に取り入れて話題となった沖縄を代表する伝統的なミンサー織の柄 「五つ四の柄」を、2016シーズンはボーダーとして採用。「チームとサポーター、チームと地域の永遠のつながり」というメッセージを表現した。

また左袖には、沖縄県那覇市が提唱する性の多様性の尊重を謳う「レインボーなは」宣言に賛同するレインボーカラーをデザイン。性だけでなく国籍や障がいなど、様々なバリアを越えて皆が楽しめるサッカーを推進する意志が込められている。

最終成績:J3 8位(12勝8分10敗)

2017シーズン/sfida

チームスローガン『琉球流蹴球』

この年、イミオの代表取締役である倉林啓士郎氏がクラブ代表に就任。

ユニフォームがsfida(スフィーダ)ブランドでの提供に変更されたほか、地元出身の吉田ロベルト氏がクラブのクリエイティブディレクターに就任しデザインに参加した。

デザイン自体もインパクト抜群で、アメリカと融合した独自の文化を持ち、郷土愛が強く、誇りをもった地域である沖縄の持つ文脈から、「ジーンズ」をモチーフとして採用。

ジーンズは歴史的に見れば労働者の勲章、反逆のシンボルなど複雑な側面を持つものであったが、今や持っていない人を見つけることは難しく、ファッションとしてあらゆる世代の人に愛されているもの。

FC琉球を愛するすべての人がジーンズのように丈夫な結束力で熱狂し、最高のシーズンになって欲しいという願いが込められている。

最終成績:J3 6位(13勝11分8敗)

2018シーズン/sfida

チームスローガン『琉球昇竜』

引き続きクリエイティブディレクターの吉田ロベルト氏によるデザイン。

クラブカラーである深みのある赤色=ベンガラ色(琉球血色)を基調に、伝統ある琉球文化を継承し、熱く燃える闘争心を表現。

ボーダー状のグラフィックは、現代アーティスト「ナマイザワクリス」による作品で、沖縄の伝統的な染色技法である「琉球紅型」からインスパイアされている。

肩には、沖縄の守り神である「シーサー」が対になり、勝利を呼び込み決して離さないことを象徴した。

最終成績:J3 優勝(20勝6分6敗)

2019シーズン/sfida

チームスローガン『琉球襲来』

2019シーズンのデザインコンセプトは「OKINAWAMADE/オキナワメイド」。

躍動感ある沖縄の守り神「シーサー」と、琉球王朝の時代から現在の沖縄に伝わる伝統柄「ミンサー」を随所に取り入れ、「沖縄らしさ」を表現した。

吉田ロベルト氏による「琉球魂/ウチナースピリット」が込められたデザイン。

7番はこの年の8月に加入した小野伸二の背番号である。

最終成績:J2 14位(13勝10分19敗)

2020シーズン/sfida

チームスローガン『REVIVE -琉球再興!-』

そして今年、2020シーズンも吉田ロベルト氏監修によるデザイン。

沖縄を代表する伝統的な「琉球紅型」とカモフラージュ・ダズル迷彩をチャンプルー(ミックス)した結果、オリジナリティあふれる迷彩柄が誕生した。

多種多様な文化が融合してきた沖縄をイメージし、様々な角度から与える柄が特徴。えり裏には「PRIDE OF RYUKYU」の文字が入り、「琉球魂」の精神が受け継がれたデザインとなっている。

さらに、2019年10月の火災で焼失した首里城の復興の輪を沖縄県民、さらに日本中、世界中に広めていくため、正面に沖縄のシンボル「首里城」のイラスト(デザイン:城間英樹)を配置。

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J2の舞台を首里城とともに戦い抜くことで、沖縄や首里城再建を後押し。ユニフォームの売上金は一部(10%)が首里城の再建支援金として首里城基金へ寄付されるという。

最終成績:J2 ?位