一律10万円の給付金がなかなか届かず、家にあるモノを売ってお金に換える人が増えている。身の回りの衣類や家財を少しずつ売って食いつないでいくのをタケノコ生活という。SNS上では「お金が底ついた!200冊の本、DVD150枚売ります」「買い取り屋さんに出して千円。パンを買いに行きます」「家賃と生活費が払えないので、ゲーム機を売りに行く。もう限界」といった投稿が目に付く。

宅配買い取りサービスも活況だ。東京の買い取り専門店「エコスタイル」では利用者が3〜4倍に増え、1日100件近くの品物が来ているという。

福岡県在住の坂本宏展さん(46)は、今年4月(2020年)までデパ地下の惣菜販売員をしていたが、緊急事態宣言でデパートが休業してしまったため、休業補償だけで貯金もない状態だ。このため、ゲーム約30本を売った。すぐに現金が欲しかったため、インターネットではなく買い取り店に持ち込み、3万8000円で買い取ってもらったという。「お金がかかるので、肉は食べないようにして、冷凍の里イモやシイタケで毎日煮物を作っています」と話した。

銀座のブランド品買取り店の女性客「残業代がゼロ」

東京・銀座のブランド品買い取り店も来店客が増えている。40代の会社員の女性は指輪と数点のバッグを売り、1万5000円を受け取った。「残業代が7〜10万円あったのが、今はゼロなので、生活の足しになればと思って」と話していた。

時計を売りに来た60代の男性は、普段は所有する不動産の収入で生活しているが、「ひと月200万円の家賃を減額してくれと言われています。世間では賃貸業なんて楽な商売と思われていますが、借金して建物を建てて、その家賃で生活と返済にあてているので大変です」と話していた。

キャスターの立川志らく「10万円の給付金が来るのが遅いので、身近なものを売ってどうにかしようと思うのは当然のことですよね」

中島健太(画家)「もはや売るものもないという人もたくさんいます。本当に困っている人は、生活保護を使うことも躊躇しない方がいいと思います」