Google Meetに1本化で反転攻勢へ! 混乱していたGoogleのビデオ会議サービスの改善点と問題点とは

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新型コロナウイルス対策としてリモートワークが広がる中、Zoomをはじめとするクラウド型のビデオ会議サービスが盛り上がっている。ところが、本来、こうしたサービスが得意なはずのGoogleが、いまひとつパッとしないように見える。

それはなぜなのか。同社のビデオ会議サービスの現状と使い方を整理する。


●もともとはG Suite専用のビデオ会議サービスだった「Google Meet」
新型コロナウイルスの影響で、クラウド型のビデオ会議サービスが急速に拡大している。最も注目されているのがZoomだろう。セキュリティの問題点は指摘されているが、誰でも簡単に使えることから「Zoom飲み会」のような現象が起きるほど、一気にメジャーなサービスになった。

一方で、マイクロソフトのTeamsも急速に注目を集めている。
Office 365を利用している企業にとっては、最初から利用できるサービスである点が大きい。世界的なIT企業であるマイクロソフトのサービスであることも、企業の安心感につながっているのだろう。

このほかにもコンシューマ系のSkype(マイクロソフト)やLINE、大企業での利用が多い「Cisco Webex Meetings」(シスコ)など、現場ではさまざまなビデオ会議サービス/アプリが活用されている。

その中で、いまひとつ存在感が薄かったのがGoogleだ。
もちろんGoogleもビデオ会議のサービスを提供している。
しかしGoogleの圧倒的な知名度とユーザー数を考えれば、もっと利用されていてもよいはずだが、実際はいまひとつパッとしないと言う状況だった。

理由の1つが、サービスが名称も含めて混乱していた、ということだろう。
・一般ユーザー向け(コンシューマ向け)は「Googleハングアウト」
・企業向け(G Suite)は「ハングアウトMeet」
このように、インターフェイスの異なるサービスが2つ、別々に提供されていたのだ。

そして企業向け「ハングアウトMeet」は、新型コロナウイルス感染症が世界的な問題となっていた4月8日に「Google Meet」に名称変更された。

また1年ほど前には、一般ユーザー向けの「Googleハングアウト」も2020年に「Chat」と「Meet」に分割される、といった報道もあった。

さらにいえば、Google DuoというAndroid/iOS向けのビデオ通話アプリもあり、Googleのビデオ会議サービスは、非常に複雑で分かりづらくなっていた。

これではユーザーが、どのGoogleのビデオ会議サービスを使ったらいいのか?
さっぱり分からない……という状態だったのだ。


それが今回の新型コロナウイルス感染症でのビデオ会議サービス盛り上がりを受けて、「Google Meet」への統一を図ろうとしているように見える。
もともと有料で利用するG Suiteの「Google Meet」を、一般ユーザーに無償公開したのも、その1つの現れだろう。

なお、一般ユーザーが利用できる無料版「Google Meet」では、最大100人が同時参加し、一度に16人をタイル表示できる。ただし、利用するにはGoogleアカウントが必要になるので、その点はZoomよりは使い勝手が劣るかもしれない。

●「Google Meet」の起動方法
ここでは、G Suite版「Google Meet」の起動方法を紹介しておこう。
G Suiteユーザーであれば、アプリメニューの[Meet]アイコンをクリックすれば起動する。起動後は、新しいミーティングを開始して、ほかのユーザーを招待するだけだ(一般の個人ユーザーも基本的な流れは同じだ)。





[ミーティングに参加または開始]をクリックする。



ミーティングのニックネームを入力して[続行]をクリックする。ニックネームは空白のままでも問題ない。



[今すぐ参加]をクリックする。なお、初回の起動時にはカメラ、マイクの使用許可を求められる。



[ユーザーを追加]をクリックする。



招待したい相手のメールアドレスを指定して[メールを送信]をクリックする。



相手が招待メール内に書かれているURLやボタンをクリックして参加すれば、互いに映像・音声を使ってビデオ会議できる。


なお、G Suiteを使っていない一般のGoogleユーザーのアプリメニューには[ハングアウト]のアイコンも含まれている。選択すると、「Google Meet」とは異なる個人向けの「Googleハングアウト」が起動するので注意を要する。


個人向けには「Googleハングアウト」がある。これは「Google Meet」とは異なるツールなので注意が必要だ。


「Google Meet」の最大の特長は、GmailやGoogleカレンダーと統合されていることだろう。

たとえばGmailでは、左下の、
・[会議を開始]で新しい会議の作成
・[会議に参加]ですでに開催されている会議に参加できる。
また、Googleカレンダーで予定を登録するとき、「Google Meet」の会議も登録できる。

なお、G Suite版の「Google Meet」には、会議内容を録画したり、ライブ配信したりする機能も用意されている。
ただし、管理者が機能を有効にしないと使えないので、利用したいときは管理者に確認しよう。


Gmail左下の[会議を開始]で新しい会議を作成できる。[会議に参加]で既存の会議に参加できる。



Googleカレンダーの予定登録時に「Google Meet」のビデオ会議も登録できる。



G Suiteの「Google Meet」には、録画機能やライブ配信機能も用意されている。


「Google Meet」は、個人向けと企業向けでユーザーインターフェイスが異なり、Googleアカウントがないと会議に参加できないなど、まだ問題点もいくつか感じるが、「Google Meet」が強力なビデオ会議サービスなのは間違いない。

ビデオ会議サービスは競争も激しいので、今後、「Google Meet」のこうした問題も急速に改善されるのではないだろうか。

Googleのサービスを利用しているなら、ビデオ会議サービスの選択肢の1つとして、試してみてはいかがだろうか。


井上健語(フリーランスライター)