新型コロナウイルスの感染の結果をわずか15分でわかる抗原検査キットがあす13日(2020年4月)にも承認される。加藤勝信厚労相がきのう11日に衆院予算員会で明らかにした。

インフルエンザ迅速検査キットと基本的に同じ仕組みで、綿棒で喉の奥の粘液を採取し、試薬と混ぜて検査キットに垂らす。キットに2本の棒が表れたら陽性だ。開発したのはインフルエンザ向けの抗原検査キットを手掛けている富士レビオ株式会社。3月(2020年)から研究を始め、4月27日に厚労省に承認のために申請した。

PCRは5〜6時間かかるが、抗原検査は15分程度

他の検査とどう違うのか。抗体検査は血液を採取し、過去に感染していたかどうかを調べる。これに対し、PCR検査と抗原検査は鼻の粘液やたんなどを採り、現在体内にウイルスがいるかどうかが分る。PCRは結果が出るまで5〜6時間かかるが、抗原検査は15分程度、その場で結果が出る。スピードなのが特長だが、PCR検査より精度が低く、陽性でも陰性になることもある。

現場の医師はどう捉えているのか。東京都内の「ユアクリニック秋葉原」の杉原桂院長は「将来的には特別な施設でなくてもクリニックでも簡単に検査ができるようになるでしょう。費用的にもマンパワー的にも時間的にも安価にできると思います」と話すが、一方で、(1)分泌物の採取は人によって左右される、(2)陽性、陰性の信憑性に欠ける (3)くしゃみ、せきなどでウイルスが飛び散る可能性がある、などの理由ですぐに、という感じではないという。

司会の加藤浩次「抗原検査も出てきましたが、用途によって使いわけすればいいのでしょうか」

日本感染症学会・指導医の水野泰孝医師は「やはり、メリット、デメリットがありますので、患者さんによって、使い分けが必要ですね、抗原検査はすぐ検査が出ますが、精度の問題があり、まず先に抗原検査をしたうえで、疑わしい場合はPCR検査で精密検査をするということが主流になると思いますね」と話す。