[新型コロナ] パックご飯21万トン超 19年過去最高 日常使いが定着

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 2019年のパックご飯の生産量が21万トン(茶碗1杯150グラム換算で14億杯分)と過去最高となったことが農水省のまとめで分かった。電子レンジで温めれば食べられる手軽さや個食需要の高まりから、非常食だけでなく日常食としても定着。商品の種類も増えている。20年も新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増えており、市場の拡大が加速しそうだ。

「外出自粛」で品薄


 同省の食品産業動態調査によると、レトルト米飯と無菌包装米飯を合わせた19年のパックご飯の生産量は21万271トン。前年から6%増え、10年前から1・8倍に増えた。このうち、無菌包装米飯の生産量は、過去最高を記録し、冷凍チャーハンや焼きおにぎりなどの冷凍米飯を初めて抜いた。

 自然災害が多発して買い置き需要が高まっていることに加えて、共働き世帯の増加による時短ニーズの高まりから、日常食としても定着する。大手メーカーは「家族の食事時間が分散していたり、食事メニューが異なったりしていることも伸びの背景にあり、今後も成長する分野だ」と指摘する。玄米やもち麦を混ぜた商品など種類も増え、市場が活気づいている。

 新型コロナの影響を受けて、直近でも生産量が伸び続けている。2月のパックご飯の生産量は1万8402トンで前年同月から16%増えた。家庭で米を食べる際に、より簡便なパックご飯が選ばれている。

 パックご飯を製造する東洋水産(東京都港区)は「休校や在宅勤務などによる巣ごもり需要で、売り場では品薄となり、受注が増えている」と話す。他の大手メーカーも「製造能力をできるだけ高めて注文に対応している」と話す。