2018年1月に放送され、高い評価を受けた福澤徹三原作の警察ドラマ「白日の鴉」の第2弾である。東京の郊外の交番に勤務する警察官と、年金と国選弁護で食いつないでいる老弁護士の2人が振り込め詐欺の背後に潜む黒幕を追い詰める。

一人暮らしの老人を狙った「オレオレ詐欺」に気づいた警視庁武蔵野中央署羽野駅前交番の巡査・新田真人(伊藤淳史)は、「受け子」として現れた大学生・立花康平(佐藤寛太)を逮捕する。立花は病を抱えた母との生活を支えるため、見知らぬ女性から持ちかけられたバイトを気安く受けてしまったという。

事情を知った新田は、知り合いの弁護士「ゴミジン」こと五味陣介(寺尾聰)に立花を紹介する。五味は「受け子じゃトカゲの尻尾切りだ」といいながらも、弁護を引き受けることにした。立花は保釈され、かつてのバイト先で、いろいろと心配してくれた松坂志乃(森口瑤子)が営む小料理屋「志乃」で再び働くことになった。

いい味出してる寺尾聡

ある夜、立花は自分を「オレオレ詐欺」に巻き込んだ女を見かけ、後をつける。女は元暴力団員が店長を務めるキャバクラで働く町田ミカコ(堀田茜)と判明した。新田は詐欺グループの摘発につながると動くと、ミカコは新田の恋人の高校時代の同級生だったことが分かる。

さらに、SNSで話題の実業家で、街の再開発を進める不動産会社の2代目社長、瀧野真一(要潤)との関連も浮上し、さらに新たな「オレオレ詐欺」の被害が発生した。豪邸に住む老女が、騙されたことを苦に自殺したのだ。自殺者が出るまで動き出さない警察に憤りを感じた立花がミカコに会いに行くと、その翌朝に腹を刺されたミカコの遺体が発見された。殺人の容疑者として立花は逮捕されてしまう。

立花の老獪な弁護活動で事件の真相を暴く。詐欺の黒幕は意外な人物だった。団地の一人暮らしで昼間からバーボンをやる老いぼれ弁護士の寺尾と、小料理屋の女将の森口瑤子のやり取りが微笑ましい。(よる9時放送)

寒山