京畿道・竜仁で確認された20代の感染者が立ち寄ったクラブ=(聯合ニュース)

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【世宗聯合ニュース】韓国政府は8日、ソウル市内のクラブを起点に複数の新型コロナウイルス感染者が発生したことを受け、全国のクラブなど遊興施設に対し、同日午後8時から1カ月間の運営自粛を勧告する行政命令を出す。施設を不可避に運営する場合は出入口での発熱チェック、従業員と来場客全員のマスク着用、来場客の名前・電話番号・身分証の確認などの防疫指針を守らなければならない。指針に違反する場合は感染症予防法に基づき300万ウォン(約26万円)以下の罰金などを科し、感染者が発生する場合は損害賠償を請求し集合禁止命令を実行できる。中央事故収拾本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長が記者団に明らかにした。

 尹氏は、「現在実施されている、そのほかの分野での生活の中での距離確保はそのまま維持する」と述べた。

 同本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)戦略企画班長は「室内のスポーツ施設や学習塾などの施設は生活の中での距離確保期間も自主的に防疫指針をよく守っているが、クラブなど密閉された店では自主的な履行が容易ではないとの指摘があり、しっかりと守られるよう、行政命令を出すことにした」と説明した。

 また「6日から、(社会的距離の確保を緩和し)生活の中での距離確保に移行してからは防疫指針を守らなくてもペナルティーを与えなかったが、1カ月の行政命令を出すことでこのような規則を必ず守るようにしようとの趣旨」と説明した。

 7日にソウル郊外の京畿道・竜仁で確認された20代の感染者の接触者を調べたところ、本人と知人1人(京畿道・安養)のほかに、8日午前0時以降に13人の感染が判明。このうち1人は感染者の同僚で、残り12人はソウル市内のクラブで接触していた。20代の感染者に関連した感染者は本人を含め15人になった。