新型コロナ感染者数が2万人を超え、1177人の死者が出ている米ジョージア州で1日(2020年5月)ロックダウンが解除された。ブライアン・ケンプ州知事は「他人と一定の距離を保つこと」などを条件に一部店舗の営業を再開、経済に大きく舵を切った。

しかしこれはいくら何でも早すぎると各方面から批判を浴びている。再開した店の店主や従業員らも不安そうだ。経済活動早期再開を主張したトランプ米大統領ですら「あまりにも早すぎる」と述べた。

米エモリー大学ワクチンセンターの平野雅之博士は「ジョージア州は全米でも11番目か12番目に感染者が多い州なので、まだまだ解除は早い。解除で一時的に経済的利益は得られるが、患者が増えれば再びロックダウンになり、結果的にマイナスになります」と話す。

経済優先スウェーデンの「公園から人を追い出すトンデモ方法」

ジャーナリストの立岩陽一郎氏は「もともと解除をけしかけたのはトランプ大統領です。ジョージア州はコカ・コーラ本社やCNN本社もあり、南部の大きな経済圏。そういう力をバックに、ゴリ押しで『経済再生』を言っているのだろうが、どう考えても根拠がない」と心配する。

丸田佳奈氏(産婦人科)「一気に再開となると感染拡大予防よりも景気回復モードに突入します。そうなると、再びロックダウンになったとき、戻れるのか。国民が納得しないでしょう」

司会の小倉智昭「アメリカ人って極端ですよね。確かに、失業者は日本より桁違いに多いですけど」

経済か、感染予防かのバランスは難しい。ちなみに経済を優先し、これまで比較的に緩やかな要請にとどまっていたスウェーデンでは、人が密集する公園に鶏のフン1トンを散布する措置に出た。悪臭で人びとを公園から遠ざけようというのだ。人々の良心だけに頼るのも限界がある。

ピノコ