来日8年目を数えるL・シルバ。新潟、鹿島で常に主力として活躍し、J1通算200試合出場まであと3試合だ。写真:田中研治

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 こちらの質問を聞く通訳の横で、「うん、うん」というしぐさを見せる。おそらく、質問の意味を把握しているのだろう。新潟時代を含めれば、今年で来日8年目を数える鹿島のレオ・シルバは、かなりのレベルで日本語を理解しているはずだ。ある時には、試合後に痛めていた足の状態について、直接日本語で訊いてみると、“問題ないよ!”といった感じで笑顔を見せてくれたこともある。

 もっとも、インタビューやコメント取材は、基本的には通訳を介して行なわれる。実際、ミックスゾーンで通訳を伴っていない時に話を訊こうとしたら、“通訳がいなければ話せない”というジェスチャーで断られたこともある。たとえ取材者の言っていることを理解できたとしても、自分のコメントをちゃんと正確に伝えるためだろう。

 取材拒否をしているわけではない。また別の試合後では、こちらが無理に呼び止めると、わざわざL・シルバ自らが通訳を呼びに行ってくれたこともあるほどだ。
 
 メディアに対して常に真摯な対応を見せ、人情に厚く、心優しい男だと思う。インタビュー取材時、脚立を使って撮影しようとしたカメラマンが、バランスを崩して倒れそうになる。なんとか態勢を立て直して大事には至らなかったが、その時、誰よりも早く「ダイジョウブ?」と心配してくれたのは、L・シルバだった。とても流暢な日本語で。

 そんなL・シルバだからこそ、チームメイトからも信頼される存在のはずだ。今年3月には右太腿を負傷し、治療期間は約2か月と発表された。そろそろ痛めた箇所も回復しているだろう。リーグ再開までまだしばらく時間はかかるが、その期間を利用して準備を進め、リスタート後には元気な姿をピッチで見せてほしい。

文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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