【北京=釘丸晶】香港でメーデーに合わせたデモ申請が新型コロナウイルスの感染防止を理由に不許可とされるなか、民主派政党の工党(労働党)と社民連(社会民主連線)のメンバー8人が1日、香港島中心部の金鍾(アドミラルティ)で政府に抗議の意思を示すデモ行進をしました。香港メディアが報じました。

 デモ隊は「メーデーのデモは労働者の権利だ」「失業支援は待ったなし」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げ、政府本部に向け行進を開始しましたが、警察は感染拡大防止を目的に公共の場所での5人以上の集会を禁じた「集会制限令」に違反しているとして行進を遮り、身分証提示を拒否した東区区議で工党副主席の麥徳正(ばく・とくせい)氏を「公務を妨害した」として逮捕しました。デモ参加者に対して2000香港ドル(約2万8000円)の罰金を科しました。

 工党はフェイスブックで声明を発表し、「デモ参加者は社会的距離を保持し、マスクも着けていた。(香港)基本法は市民がデモ・集会を行う公衆の権利を保障しており、警察の法律執行の合法性に疑問がある」と批判。「警察は『集会制限令』を公民社会弾圧の『万能キー』に変え、警察の意に添わなければ、ほしいままに罰金を科し、市民を逮捕している」として麥氏の即時無条件釈放と罰金の撤回を求めました。

 メーデーのデモは労働団体・香港職工会連盟が申請し、不許可とされていました。