禁酒法の時代に、こっそり営業していたBAR「SPEAKEASY」。2020年の東京の街にも、そんなひそかなBARがありました。月曜から木曜の深夜1時にオープンする“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。各界の大物ゲストが訪れ、ここでしか話せないトークを展開するとか、しないとか……。

TOKYO FMの番組「TOKYO SPEAKEASY」4月23日(木)のお客様は、フリーアナウンサーの小倉智昭さんと社会学者の古市憲寿さんです。「とくダネ!」(フジテレビ系)でもおなじみの2人の「ここでしか語れない」話とは?


(左から)小倉智昭さん、古市憲寿さん


◆反抗精神をぶっこみたくなることがある(小倉)
小倉:たまにさ、反抗精神を持ちたくなるんだよね。何かぶっこみたくなるんだよ。で、ぶっこむと、「あ、やばいな」と思って。こっちがぶっこんどいて引いちゃって(笑)。

古市:(笑)。でも、小倉さんも強いですよ。全然評判とか気にならないんですか?

小倉:いや、気になるよ。俺、強くないよ。気もちっちゃいもん。石橋叩いたって渡らないもん。

古市:へー。なのに、何か物議を醸せるのはどうしてなんですか?

小倉:それしかないんじゃない?

古市:ん? それしかない?

小倉:策が無いから物議を醸してるんじゃないの?

古市:後から「あれやっちゃったな」とか振り返って、気にすることはあるんですか?

小倉:うん、1日ぐらいはちょっと気にするけど、2日経ったらもう忘れてるかもね。

古市:やっぱり毎日生放送をやるってことは、それぐらいの強さがないと出来ないですよね。

小倉:大体あんまりさ、ネットの評判とか見ないから。ただ周囲の人から、「小倉さん、こんな風に言われてるよ」とかっていうのは、かみさんのところに入ったりすることはあって。「何か結構炎上してるらしいよ」、「あーそう」って。

古市:そんなもんなんですね。

小倉:そうって言っておいて、後でこっそりと見たりすることはあるけどね。

◆安倍首相の「うちで踊ろう」事情
古市:でも、安部昭恵さんもそうですね、何か。

小倉:昭恵さんは強いよ。昭恵さんなんかさ、絶対に死なないタイプだと思うよ。

古市:いや、本人は気にしてるとは言うんですけど(笑)。

小倉:え、気になさってるって?

古市:一応、まったく気にしないわけでもないっていう。でも最近、安部総理の「うちで踊ろう」ですか? 動画で炎上したじゃないですか。

小倉:星野源君のね。

古市:あれ、僕が「しまったな」と思ったのは、動画を公開するちょっと前に、昭恵さんとLINEをしていて、「明日、家で撮影があるの」って聞いていたんですよ。「あれ?」って思ったんだけど、深く突っ込まずに流したんですね。そうしたら、まさかあんな動画を撮ってるとは思わなくて。あのときにちゃんと聞いてあげて、「ちょっと止めたほうがいいですよ」とか言えたのかなと思って。

小倉:僕はね、あれを見たときに、そんなに反感も覚えなかったし。

古市:あ、そうですか?

小倉:あれはあれで、まあ、総理だって今きついだろうから息抜きも大切だし、こんな風に過ごしてることもありますよっていう感じで、見てあげれば問題はないと思うんだけど。そのときの流れとか時節柄とかで、「総理大臣はそれでいいのか?」って見られちゃうからね。

古市:確かに、日本のトップは(国民と)一緒に努力するみたいな、そういう方がやっぱり好かれますものね。

小倉:だからさ、菅官房長官が「いいねが35万もありました」とかって言っちゃうから、ますますおかしくなっちゃってさ(笑)。ただあれはあんまり攻めちゃかわいそうかな、とも思って。

古市:うん、別にね、免疫を付けるって意味でも、家で休むって悪いことじゃないんだけど。何かでも今、難しいですね。

小倉:あの立場だと、何をやっても叩かれるだろうし、大変だと思うよ。この国難と言われている今の状況においてさ。

◆変わらない人は強い(古市)
古市:でも、そのなかで変わらない昭恵さんってすごいですよね。

小倉:(大分の)神社に行ったんだって?

古市:何か、卑弥呼を降ろしてもらったのかな?

小倉:卑弥呼が降りてきたの?

古市:降りてきたんじゃないんですか(笑)? 卑弥呼を降ろしてどうするか分かんないですけど。でも変わらない人は強いですね。

小倉:自粛ムードがそろそろっていう時期ではあったんだよね。3月の中頃でしょ? あれ。

古市:そうですね。だからまだ会食とかを止めてない人も多かったし、そんなに攻められる時期でもないっちゃなかったんですけどね。

小倉:ああいう奥様だから、安部さんは好きなのかな?

古市:好きなんじゃないですか?

小倉:その辺はやっぱり、あなたは肌で感じてることはあるんでしょ?

古市:うん。やっぱり本当に妻のことを愛しているんだなってことは、直接会っても感じますし。国会とかでも、一切妻のことを悪く言わないっていうか。

小倉:悪く言わないね。

古市:完全に擁護するじゃないですか。本当に惚れてるんじゃないんですか?

小倉:あーそう。

古市:いや、だからね、あれが首相夫妻とかじゃなかったら、すごくいいカップルなんですけどね。

小倉:そうだろうね。普通だったら、あの立場で自由に振る舞っていたら、「悪いんだけど、もうちょっと考えてくれないか」って、「俺の立場を理解してくれよ」って言いそうなもんだけど、それもおっしゃらないのかな?

古市:そういうところは、僕はちょっといいなとは思いますけどね。何かその昔ながらの妻は家にいろとかじゃなくて、妻が自由にしていても、妻は妻、自分は自分っていうのは、それはそれでいいのかなっていう。まあ、日本にとっていいのかは分からないですけどね。

小倉:でも日本の首相の奥さんとパイプがあるっていうのは強いよね。

古市:いやいや別に。だから、そういう自由なところは、すごく危ういってみんなが批判するのも分かるんですけど、でも何かあれはあれで、1つのありかたとして僕は面白いなと思って。

小倉:そういう意味じゃ、安部さんがある意味でバランスをとる役目も果たしてるのかも分からないよ。

古市:まーそうですよね。

小倉:奥さんが、本当にファーストレディとしてさ、いい具合に働いているのかもしれない。

古市:安倍晋三という、すごい保守の政治家のはずが、昭恵さんという自由な人が近くにいることで、それは絶対に影響を与えていますよね。

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来週の「TOKYO SPEAKEASY」のお客様は……

5月4日(月・祝):田中みな実さん×小宮山雄飛さん
5月5日(火・祝):マキタスポーツさん×宮沢章夫さん
5月6日(水・振):亀田誠治さん×山本彩さん
5月7日(木):菅本裕子さん×伊織もえさん

がご来店。一体どんな話が飛び出すのか……!? お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:TOKYO SPEAKEASY
放送日時:毎週月-木曜 25:00〜26:00
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/speakeasy/