歯科医院で使用している新型コロナウイルス対策用除菌剤「次亜塩素酸水」

写真拡大 (全3枚)

[記事提供:日本橋浜町の歯医者さん|日本橋中央歯科

 日々の仕事が超濃厚接触な私達歯科医師にとって、無くてはならない除菌剤「次亜塩素酸水」について書かせて頂きます。

アルコール消毒よりも人体に優しく、次亜塩素酸ナトリウム(カビ取り・漂白洗剤)の約80倍の殺菌力を持つ「次亜塩素酸水」

新型コロナウイルスの感染者が世界各国で軒並み上昇していく中で、感染予防の為にアルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウム消毒が利用されていますが、実はアルコールや次亜塩素酸ナトリウムには安全性や殺菌力の面で様々なデメリットが存在します。そういったデメリットが無く安全かつ十分な殺菌力を持つ除菌剤が「次亜塩素酸水」です。

アルコール消毒と次亜塩素酸ナトリウム消毒のデメリットとは?


2019年12月、中国武漢市を皮切りに世界中に感染が拡大している新型コロナウイルスは2020年4月24日現在で全世界で270万人以上となり爆発的に感染の勢いを増しています。

そういった状況から、普段以上に予防意識が高まり、アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウム製剤がドラッグストアから姿を消しています。

実はこのアルコール消毒液と次亜塩素酸ナトリウムを感染予防として利用するにあたっては気をつけなければいけないデメリットが存在しますのでご紹介致します。

●アルコール消毒液のデメリット
1:肌荒れの原因になる

アルコールによる消毒では、手指を消毒すると同時に「脱脂」を行っています。アルコールには脱水作用もあるため、頻繁に使用してしまうと、皮膚表面の皮脂と水分の両方を奪ってしまうことになり、結果として手荒れが起こりやすくなってしまいその傷口から雑菌が入り、化膿してしまうことがあります。

2:空間除菌ができない

アルコール消毒は刺激が強い為、加湿器などを利用して空間に噴霧できません。火の元や石油ストーブがあれば引火する可能性もあり危険です。また、赤ちゃんやペットの粘膜などに付着した場合、失明の危険性もあります。

・今すぐ読みたい→
医師が実践!ウィルスから身を守るための10箇条 https://cocokara-next.com/stress/protect-yourself-from-viruses/

●次亜塩素酸ナトリウムのデメリット
1:人体への危険性

市場から枯渇しているアルコール消毒液の代わりとして次亜塩素酸ナトリウム(カビ取り・漂白洗剤)を希釈して代用する方法が紹介されていますが、次亜塩素酸ナトリウムは肌を溶かすアルカリ性なので人体には優しくありません。また使用する場合にゴム手袋の着用を求められるなど、小さいお子様のいる家庭やペットのいる家庭での使用は推奨できません。

2:空間除菌ができない

アルコール消毒液と同じく、加湿器などを利用して空間に噴霧できません。次亜塩素酸ナトリウムは毒性が強く、吸い込んでしまったり、目に入ってしまった場合には呼吸器や粘膜へ損傷を与えてしまいます。

次亜塩素酸水のメリット・デメリット

アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムには上記のようなデメリットがありますが、次亜塩素酸水はこれらと比較した場合にどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?

●次亜塩素酸水のメリット
1:人体への安全性

高純度食塩と精製水を原料としている次亜塩素酸水は手指の消毒やうがいにも利用することができます。また、有機物に反応しすぐに水に戻るので消毒に利用したあとに残留する心配もありません。お年寄りから赤ちゃんまで安心してお使い頂けます。

2:空間除菌にも利用できる

次亜塩素酸水は専用の噴霧器や加熱式を除いた加湿器を利用することで、空間除菌に利用することができます。お子様やペットのいる家庭でも安心して使用できるので、新型コロナウイルスの接触感染や飛沫感染を防ぐことに効果が期待されています。
※従来のコロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルスには効果実証済みです

3:除菌範囲が広い

次亜塩素酸水の安全性と殺菌力の高さは厚生労働省も認めており、次亜塩素酸ナトリウムの約80倍もの殺菌力を持ちます。 また、アルコール消毒に対してノロウィルスなどの一部のウイルスは抵抗性があるので効果を発揮しづらいですが、次亜塩素酸水は除菌範囲が広く、速効性があるので新型コロナウイルスの予防策として十分活用することが期待できます。

●次亜塩素酸水のデメリット
1.保存期間が短い

次亜塩素酸水は約1ヶ月〜遮光して保存状態が良ければ半年から1年ほどで効果が無くなってしまいます。つまり、今の時期に大量に精製したとしても、夏場や次の冬には利用することができない可能性が非常に高いです。次亜塩素酸水の安全性と殺菌力が認められているにも関わらず、一般に浸透していないのにはこういった理由があります。

2.値段がやや高価

保存期間なども含めて値段がやや高価に感じてしまいます。毎日大量電気分解精製している医療機関ならともかく、一般家庭でのご使用の場合には余ってしまい、次のシーズンには効力が無くなっているので買い直さなければいけないといった点で、コストパフォーマンスがやや悪く感じてしまいます。

※診療台から出てくる切削水を水道水ではなく、次亜塩素酸水に置き換える歯科医院が日本でも増えてきています。
ただ、診察台のメンテナンスが非常に大変な為、導入をためらっている医院が大半です。
次亜塩素酸水は、歯周病や口臭治療に有効との論文もあります。

近年、健康の維持増進に果たす口腔機能の重要性が見直されている中、口腔内の感染症が様々な合併症(糖尿病や心筋梗塞など)を引き起こしていることが明らかにされています。

歯科医師は、

口腔感染症およびこれにかかわる合併症の実態をさらに解明するとともに、効果的な治療、予防法を研究すること
臨床の場はもとより、広く皆様に口腔感染症予防の大切さを普及、啓発すること
国民の保健、医療、福祉の健全な発展に寄与すること、そして超高齢社会を迎える日本国民の健康を適切な口腔ケアにより改善し、日本の医療費を大幅に抑制していくこと

この3つのミッションに対し、これからも情熱をもって日々の診療に向き合って参ります。

[記事提供:日本橋浜町の歯医者さん|日本橋中央歯科

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

・今すぐ読みたい→
医師が実践!ウィルスから身を守るための10箇条 https://cocokara-next.com/stress/protect-yourself-from-viruses/

日本橋中央歯科 副院長 熊川 貴昭(くまかわ・たかあき)

■経歴
中央区立東華幼稚園(現在の日本橋幼稚園)
中央区立久松小学校 出身
平成7年 私立駒場東邦高校 卒業
平成13年 日本大学歯学部 卒業
都内歯科医院院長を経て、現在に至る