日吉駅の雑踏を抜けた、閑静な住宅街にある「旭湯」。1965(昭和40)年からこの地で営業を続ける。味のある外観が歴史の古さを伺わせる/(C)KADOKAWA 撮影=新妻誠一

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神奈川にゆかりのあるイケメン芸能人が肉体美を披露し、銭湯で素の姿をさらけ出す人気企画「ふろだん」。今回は日米を股にかけて活躍する、国際派俳優の田邊和也が登場。183僂猟洪箸如∋陣・ボクシングで鍛えた圧倒的な裸体を見せつけてくれた。

これぞ、昭和のザ・銭湯といった雰囲気。それでいてタイル画は雄大なアルプスの山々と湖というギャップがおもしろい

横浜市出身の田邊さんが訪れたのは、「旭湯」。学生時代に乗り慣れた同じ東急東横線の日吉駅から徒歩7分ほど。閑静な住宅街の奥まった場所にひっそりと佇む。

創業は1965(昭和40)年で途中に改装はしているが、ベースとなる建物は創業当時のまま。脱衣所のロッカーは昔ながらの松竹錠で、昭和レトロな雰囲気を醸し出している。

浴場も昔ながらの雰囲気。天井が高く、ところどころペンキが剥げていて哀愁を誘う。浴場内には気泡風呂、超音波風呂、水風呂、ボディーマッサージ、サウナ(有料)がそろい、さらに露天風呂も完備。

露天風呂は日替わりの薬風呂で、玉露カテキン、ブルーベリー、海草(カジメ)、柚子などがお目見えする。撮影に訪れた日はワイン風呂。「ブドウの甘い香りに癒されますね」と、田邊さんも気持ちよさそうに湯浴みを楽しんだ。

――普段は銭湯に行きますか?

銭湯はあまり行かないです。スポーツジムに通っていて、そこのお風呂とサウナによく行っています。

――今日は見事な肉体を披露してくれましたが、毎日鍛えている?

いいえ、役作りに必要な時だけです。普段はジムでランニングをするくらいで、むしろお風呂とサウナに入りに行っている感じです。

―――サウナはどれくらい入りますか?

ジムのサウナには12分時計があるんですが、それを1周。そのあとぬるめのシャワーを頭から浴びます。日頃は1セットだけですが、役作りで体を絞らないといけない時は最長5セットくらい繰り返します。

―――自宅ではお風呂派? それともシャワー派?

お風呂派。入浴時間はそれほど長くはなく、湯船に浸かるのは10分ほど。あと体を洗うのに5分で計15分くらいです。

―――お風呂でのルーティンはありますか?

体を洗ったあと、湯船に浸かって温まりながら頭を洗います。で、そのまま湯船に入りながら、泡を流します。

―――自分の体で自信のある筋肉は?

肩幅。昔から広くて、「きみ、肩幅広いね。何のスポーツやっていたの?」という質問をこれまで100万回くらいされました(苦笑)。

―――それでは「何のスポーツをやっていたんですか?(笑)」

肩幅を作ったのはおそらく水泳ですね。3歳から10年くらい続けていたので。思春期に付いた筋肉は落ちにくいみたいで、今筋肉質なのはその時のおかげだと思っています。

―――肩の僧帽筋、三角筋はもちろん、シックスパックの腹筋もお見事です。今日の仕上がりはどれくらいですか?

まもなくクランクインの作品に向けて、最近体作りを始めたばかりです。なのでまだ「体を鍛えている」というレベルではないです。3割くらいの仕上がりですかね。

―――役によってどれくらい筋肉を付けるか、あらかじめ決めるんですか?

そうですね。脱いで筋肉を見せるということはあまりないので自己満足なんですが、体を鍛えるとエネルギッシュになっていくので。逆にそのあと体重を落とさないといけない時は、ギラギラしていくのがわかります。

―――学生時代、神奈川で思い出に残っているデートスポットは?

MM(みなとみらいの略称)。ちょうど僕が中学生の時にできて、自転車で初めて遊びに行ったのを覚えています。高校はバレーボール部で毎日練習があり、休みはクリスマスや正月など特別な日しかなかったので、クリスマスにイルミネーションを見に行きました。

―――好きな女性のタイプは?

家庭的な人。特に最近思うんですが、自分を含め、周りは役者などの個人事業主が多く、毎日が勝負という感じでみんな戦っている。なのでそうじゃない人がいいかなって思います。ベタですが、料理が上手だったり、家に帰った時に温かい空気を作ってくれたりする人がいいですね。

―――彼女と行きたいデートスポットは?

箱根。この間久しぶりに行ったら、すごくよかったので。その時は日帰りで箱根湯本駅近くの立ち寄り湯だけだったので、今度は芦ノ湖のほうに足を伸ばして一泊したいです。

―――田邊さんは英語が堪能で、日本のほか海外作品でもご活躍されています。英語はどのようにして学ばれたんですか?

2008年頃から2年間カナダに留学していました。当時すでに俳優として活動していたんですが、「世界に通用する役者になりたい」という思いがあったので、語学と芝居を学ぶ目的でカナダに渡りました。20代前半の頃は「海外で活躍したい」というのは漠然とした目標だったんですが、最近は「絶対にやる」という強い気持ちに変わりました。2019年は幸せなことに、日本の作品と海外の作品を半分ずつバランスよくやらせていただき、徐々に実を結んできたと思っています。

―――「仮面ライダーアマゾンズ」シリーズ(Amazonプライム・ビデオ)での隊員・福田耕太役など、アクション俳優のイメージが強いのですが、そのあたりのこだわりはありますか?

体が大きいので、必然的にアクションの需要があるのは自分でもわかっています。今も週1回殺陣の稽古をして、趣味程度ですがボクシングジムにも通っています。「仮面ライダーアマゾンズ」ではスタントなしで、コンクリートの上で受け身を取ったり、激しいアクションをこなしました。でももともとは人間模様を描くドラマが好きなので、そういう演技でも魅せられる俳優になりたいです。

―――最新作はアメリカのNetflixオリジナル映画「Kate」(配信日未定)です。どのような作品でしょうか?

アクションスリラーです。主演がメアリー・エリザベスというアメリカで有名な女優さんで、彼女がアサシン(殺し屋)で、苦難を乗り越えていくというストーリーです。日本からは浅野忠信さんや國村隼さんが出演されていて、僕は日本のヤクザの役です。タイで撮影したんですが日本の設定で、メアリーがヤクザと対峙するシーンに出ます。ストーリーはザ・アクションなんですが、監督(セドリック・ニコラス=トロイアン)は「スノーホワイト」のVFXを手がけた方で、すごくビジュアルにこだわっています。そうした映像美も楽しめる作品だと思います。

―――最後に今後の目標を教えてください。

日本でやりたいのはシェイクスピアの舞台。カナダで芝居を学んだ時、シェイクスピアの教本が多かったんです。その影響で、役者として一度はシェイクスピアの作品を演じないといけないという使命感があります。海外で英語でやるより、日本語でエネルギッシュに演じたいです。あとは“目指せ、30代の渡辺謙”。これまでハリウッド作品は4本出演し、一歩ずつステップアップできていると思っています。今34歳なんですが、30代のうちに渡辺謙さんのようなポジションに上り詰めるのが目標です。応援よろしくお願いします!

【構成=栗山春香/取材・文=河合哲治郎/撮影=新妻誠一】