21日、理事会後にオンラインで会見を行った村井満チェアマン(ウェブ会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

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 Jリーグは23日、各クラブ代表者が集まる臨時実行委員会を開催し、今月20日に行われた村井満チェアマンと菅義偉内閣官房長官との意見交換について情報を共有した。意見交換の際にはクラブハウスをPCR検査場として活用する提案もなされていたが、村井チェアマンは「具体的な検査施設の提供が具現化しているわけではない」と位置付けを説明した。

 村井チェアマンは今月21日、第4回理事会後のオンライン記者会見の場で、前日20日に首相官邸に出向いて菅官房長官と意見交換を行ったことを明かした。その際には、全国に点在するクラブハウスなどのJクラブ施設を、新型コロナウイルス感染者のPCR検査場として活用するという提案をしたと述べた。

 村井チェアマンは当初から「行政所有の管理もあるのでリーグの一存ではできない。クラブとの合意もあればそういう余地がある」と説明しており、早急な実現には慎重な見通しを示していた。一方、理事会や実行委員会で決議した案ではなかったこともあり、一部クラブ関係者らが混乱する模様も報じられていた。

 そこでこの日、村井チェアマンは臨時実行委員会後に行ったオンライン記者発表会で、あらためてPCR検査案の位置付けに言及。「われわれが持ち込んだところで行政サイド、医療専門家、政府からすれば余計なお世話で、結構ですよと言われる可能性もあった。医療の専門家ではないので、まずは感触を確認した上で、筋がよければクラブに持ち帰ろうと打診した話だった」と釈明した。

 その上で「私が全クラブに号令をかけるものではない。クラブハウスは行政所有が大半で、近隣住民の感情もあるでしょうし、クラブの実情や感染度合いも地域によって違う。具体的な話になったらクラブの皆さんと丁寧に話す」と今後の方針を説明。一方で「要請、要望だけでなく、スポーツ界が国難と呼ばれるタイミングで汗をかくことがとても大事だと理事会からも言っていただいている。具体的な協力ができればしていきたい」と社会貢献には積極的な姿勢を強調した。

(取材・文 竹内達也)