2時間ドラマとバカにするなかれ。結構面白かった。笹本稜平の警察小説が原作だけに、絵取りばかり気取るテレビドラマよりも説得力がある。それにしても鷺沢友哉(警視庁特別捜査1係・継続捜査担当)に扮する高橋克典は出すぎだ。NHKの「らららクラシック」の司会、大河ドラマ「麒麟が来る」の織田信秀、新年の「ニューイヤーオペラ・コンサート」の司会・・・。このドラマの主演と。

14年前の12億円巨額詐欺事件の犯人が2か月後に遺体で発見された森脇事件の顛末。神奈川県警山手北署巡査部長の宮野裕之(戸次重幸)は5000万円の借金持ち、12億円横領をもくろんでいる。警視庁の鷺沢は何者かに襲われ、ひょんなことで宮野とペア捜査に当たることになって彼が鷺沢の家に転がり込んでくる。例によって最後に明かされるのは元警察官僚だった政治家の犯行である。

東京と神奈川県という激近のロケーションにもかかわらず、縄張り意識で仲が悪い。鷺沢が襲われたのも神奈川県警の連中で、トイレで偶然「鷺沼に焼きを入れる」と相談しているのを聞いてしまった宮野が、埠頭に駆けつけて鷺沼を助けることになった。

筆者はかつてテレビ業界人のパーティーで高橋克典を見かけたことがある。背も高くはなく、前屈みで俯いていて、およそ売れっ子スターのイメージはなかった。目立たないようにしていたのだろう。色黒で美男子とは言い難く、彼が出過ぎになる理由がわからない。(放送2020年4月20日20時〜)

(黄蘭)