団地の自室で、警備員・桃山辰徳が後頭部を鈍器で殴られ死んでいた。遺体の右手の甲には、スーパーの「3割引き」というシールが貼られていた。発見者は隣人・琴田七海で、桃山は近所でも有名なクレーマーだったという。この日も朝から、「値引き」とか「謝罪だろっ、謝罪!」などと大声で怒鳴る声が聞こえたという。電話でクレームをつけていたようだ。

そして、約2時間後、大きな物音がして、誰かが部屋を飛び出していく気配がしたため、恐る恐る部屋を覗き込むと、桃山が倒れていたと証言した。桃山は割引シールが貼られていた商品を買い、その件でどこかの店にクレームを入れ、謝罪に来た相手とトラブルになったのではないか。こうした線で捜査が進められ、現場資料班刑事・平井真琴(斉藤由貴)は、シールが「サイコウスーパー」の近くの店舗のものだと突き止めた。

お詫びの手土産が事件解決のカギだった

平井はさっそく店長の岩並加奈(小沢真珠)や「お客様の貴重なご意見承り係」の九条菊子(杉田かおる)に事情を聞く。2人によると、桃山は前日の夕方、定価で総菜を購入したにもかかわらず、翌日になって「値引きされていなかった」とクレーム電話をかけてきたという。しかし、九条の電話応対で納得してくれたため、直接、謝罪に出向くことはなかったと話した。

桃山は1年前、その店に警備員として派遣されていたが、2人とも覚えていないと言う。さらに、スーパーチェーンのエリアマネージャーは、九条は1年前まで本部のマネージャーとしてバリバリ働いていたと話した。桃山と岩並、九条の間に何かあったようだ。

桃山の部屋に謝罪に行かなかったというのも嘘で、岩並は「帰れ!」と追い返され、九条は「お詫び」という熨斗をつけた折箱を持参していた。そのお詫びの品が、事件解明のカギとして浮上する。(よる8時放送)     寒山