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競馬が盛り上がってまいりました!

週末は競馬を楽しむ日として定着してきた緊急事態宣言下の日本。場内発売がないにもかかわらず、この週末は昨年比で売上アップという日程も出るなど、「ほかにすることがない」という感じがいよいよ本格化してまいりました。買い出しとあわせてスポーツ新聞を購入しにいったとき、ゴッソリと棚から新聞がなくなっている光景は「ピンチはチャンス」という言葉を思い出させるものでした。「馬がコロナについて文句を言わない」という競馬の強み、遺憾なく発揮していますね!

19日は注目の牡馬クラシックレースの緒戦・皐月賞が開催されました。注目は何と言っても1枠1番のコントレイル号。新馬戦・2歳重賞と連勝ののち、昨年末のGIホープフルステークスでは「持ったまま」の楽勝で3連勝。必死に追ってくる相手をジョギングで突き放すような快勝ぶりには、大物感が十分でした。納得の1番人気です。

ただ、同時に根強く残る不安もありました。騎乗するのは福永祐一騎手。過去18回皐月賞に騎乗して勝ち鞍ゼロ。簡単に勝てるレースではないとは言え、それなりに人気した馬にも乗ってきており、ゲンが悪いと言えば悪いレース。そして何より福永騎手と言えば「前が壁」の人。馬群のなかで前の馬が壁となって出られず、詰まって負けるというレースをたびたび演じてきています。生来の人柄なのか、強引に割ってでも前にというところが出せないレース運び。2018年の皐月賞では、のちに福永騎手に初のダービーをプレゼントする1番人気ワグネリアンに騎乗しながら、後方待機から最後は追わないという「流し騎乗」で馬券を飛ばした、なんてこともありました。

もちろん「前が壁」というのはどの騎手・どの馬にとってもよくあることなのですが、「福永=壁」がイメージとして広まってしまったことで、詰まるたびにその印象が拡大再生産されてきました。しかも、今回はコントレイルが1枠1番の最内に入りました。脚質的には先頭集団につく形で先行しながら、最後は内から上がっていくレース運びとなりそうなところ。最内を走りながら前が壁になって出られず、仕方なく外に持ち出して結果届かない…という展開がいかにもありそうな枠順。「福永が内枠なので素直に評価を落とす」なんてコメントすら飛び交うSNSです。まぁ、とにかく「負けそう」な気がしたわけです。

↓そして始まったレース、そこでは意外な展開が!

あれ、前が壁じゃない!

ていうか、何だこのレースは!



前目につけるレースと思われたコントレイルは早めペースのレースで控えるように後方へ。向こう正面では後方から3頭目という位置取りでレースを進めていきます。しかし、3コーナーから4コーナーにかけて大外からグイと上がっていくコントレイル。ほかの馬はすでに手綱を動かしているのに、持ったままの馬なりで異次元の伸びを見せてきます。

視界には人気馬のサトノフラッグ、そしてサリオスをしっかりとおさめ、直線に入った段階では「壁」どころか完全にオープンな状態に。福永騎手が追い出すとコントレイルは鋭い反応でさらに加速し、最後は同じく2歳GIを含む無敗の3勝馬・サリオスとの叩き合いを制して1着入線。この2頭だけが飛び抜けて、ほかの馬を遥か後方に置き去りにするさまはクラシックの冠にふさわしい好レースでした。

「前が壁って言ったじゃないですか!」「馬が強い」「こんな福永見たくなかった」「馬が強い」「馬が自分で判断して外に持ち出したのでは?」「馬が強い」「何で壁に入れないんだよ」「馬が強い」「福永に裏切られた」「馬が強い」「福永を信じてたのに」「馬が強い」「いつも通りに乗ってください」「馬が強い」「こんなん予想できへんわ」「馬が強い」とコントレイルへの絶賛の嵐。この勝利でクラシック完全制覇(桜花賞・皐月賞・オークス・ダービー・秋華賞・菊花賞)となった福永騎手も悲願の面目躍如となりました!

↓僕は「馬が自分の判断で勝った」説に1票を投じておきます!

「ちょっと想定外のレース」
「思ってたレースとは違った」
「馬も強かった」
「あの形になったら外(笑)」
「理想は先行集団見ながら割っていきたかった」
「後ろのほうになりましたんでね」

騎手はちゃんと「壁」に入れるつもりだったのに!

馬が「外で届くから」と後方に控えた感じ!

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この勝利、ただの1勝ではない重みと期待を感じます。2019年に急逝したディープインパクトの子どもたちも残り数世代というところにきて、いまだ「ディープの後継種牡馬」は確立されていない状況です。牝馬ではジェンティルドンナという史上最強クラスの1頭を輩出したディープインパクトですが、牡馬では「強いけど飛び抜けてはいない…」という微妙な後継候補がズラリ。牡馬でGIを勝ちまくるような馬も実はまだ出せていません。

後継種牡馬となりそうな馬も「あえて言えばキズナかな?」といったところ。種牡馬時代のライバルと言えるキングカメハメハがすでにロードカナロアやルーラーシップを送り出し、このあともドゥラメンテが控えているのに対して、一歩出遅れているところは否めません。そんななかで颯爽と登場したディープの血を引く無敗の1冠馬コントレイル。3コーナーから1頭だけ別次元の足で伸びてくる姿はお父さんを彷彿とさせるものでもあり、「ついにきたか」と期待させるような1頭です。

先の桜花賞を制したデアリングタクトにつづき、今年は「この馬の三冠なるか」を軸に見ていけるクラシックとなりました。「牡馬牝馬同時三冠」とか「ダービーで直接対決」なんて規格外の夢まで広がってくるクラシックです。大物感あふれる馬がいて、その活躍に胸躍らせたクラシックは、この先の数年のレース、そしてさらに子ども世代を送り出す年になってからのレースまで、長く楽しみをつないでくれるものです。「競馬くらいしかやってない」という消極的な理由だけでなく、積極的に見始めるのにふさわしい年となった2020年。競馬ブーム再来もあるかもしれませんね!



「無敗・無観客の三冠馬」が誕生する奇跡のシーズンに期待です!