病院に配られた「茶の菓」(ロマンライフ提供)

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 新型コロナウイルスと闘う医療従事者をお菓子で元気づけよう−。京都市内を中心に洋菓子店を営む会社が、大学病院などに焼き菓子を無料で配る活動を4月に始めました。これまでに届けた数は約20万個。ツイッターには、医療関係者とみられるアカウントから「胸がいっぱいになりました」「元気が出ました」といった感謝のコメントが続々と寄せられています。

【写真】届けられた「茶の菓」はこんなお菓子

 取り組みを行っているのはロマンライフ(京都市山科区)という会社です。京都市内を中心に展開する洋菓子店「京都北山マールブランシュ」は、街のおしゃれなケーキ屋さんとして市民に親しまれており、濃茶のラングドシャにホワイトチョコレートを挟み込んだ看板商品「茶の菓(ちゃのか)」は人気の京都土産として観光客にもなじみ深い存在です。

 経営が順調だった同社も、新型コロナウイルスの感染拡大と無縁ではいられませんでした。観光客の激減で洋菓子の需要が縮小したうえ、出店している商業施設などの休業を受け、店舗の4分の3ほどを閉めています。

 せっかく作ったお菓子が売れない。しかし捨ててしまうのはもったいない。それなら新型コロナウイルスと闘う医師や看護師たちに提供し、一息ついてもらおう。洋菓子の配布を始めたのはそんな考えからでした。社員たちが4月8日から京都大医学部付属病院や京都府立医科大付属病院など京都市内の9病院を訪れ、17日まで約20万枚の「茶の菓」を届けました。箱には、河内誠社長の「この危機を一緒に乗り切りましょう。私たちの心は皆さまとともにあります」というメッセージを添えました。

 配布を始めると、ツイッターには医療従事者とみられるアカウントから「温かすぎるお言葉と太っ腹な行動力に胸がいっぱいになりました。頂いたお菓子と心強いお言葉をパワーに頑張ります」や「何千人にも配られているとのこと。元気が出ました。ありがとうございました」とのコメントが相次いで投稿されました。

 ロマンライフは今後も京都市内の病院にお菓子の配布を続けていくといいます。

(まいどなニュース/京都新聞・浅井 佳穂)