古山裕一(窪田正孝)は福島の商業学校の4年生になった。独学で音楽を勉強し、地域の若者たちで結成されたハーモニカの倶楽部に入り、活動にのめり込んでいる。学業そっちのけで音楽やハーモニカに夢中の毎日だったせいで、留年になり2度目の4年生だった。

ハーモニカ倶楽部のたまり場である喫茶店で仲間と過ごしたあと、裕一は帰宅するなり、さっそく作曲づくりにかかる。作曲には、商業学校の入学祝いで買ってもらった卓上ピアノを使う。

弟の浩二(佐久本宝)は、家業そっちのけで好きなことばかりやっている裕一に言う。「兄貴、そのままじゃ、また落第して、俺と同級生だよ。絶対からかわれる」

ハーモニカ倶楽部会長にからかわれた「本気で音楽家になるつもりか」

その翌日、裕一はハーモニカ倶楽部の練習後、倶楽部の会長である館林信雄が倶楽部を辞めるという話を聞く。「プロの音楽家になると言ってたじゃないですか。あ、諦めるんですか」

館林「まさか本気で音楽家になるつもり? 音楽理論も学んでないし、ハーモニカと卓上ピアノだけの君が?」

裕一「本で勉強してます」

館林「ハハハハハ。夢はいくらでも持ちたまえ。身の程を知ることも大切だ」

バカにされて悔しい裕一。いつか館林を見返してやると心に決めた。

同じ頃、商売を立て直そうとする裕一の父・三郎(唐沢寿明)は、京都から来たという業者の吉野福之助(田口浩正)のもうけ話に乗り気になっていた。(NHK総合あさ8時)