新型コロナウイルスの影響により、5月9日に予定されていたJ1リーグの再開は白紙に。活動休止を余儀なくされるクラブもあり、ディフェンディングチャンピオンの横浜F・マリノスも例に漏れず、4月7日にはトップチームの活動を当面の間、休止することがリリースされた。

 大好きなサッカーができないことに加えて、外出も思うままにならない。私生活を含め、様々な面でストレスがかかるなか、「仕方のないことだと思う」と現状を受け止める仲川輝人は、さらにこう続ける。

「正直なところ、ここまでサッカーから離れてしまうと、ちょっと不安な部分を抱えながら、日々を過ごしています」

 何よりも仲川の心を痛めているのは、「サッカーを通じて、ファンやサポーターとの触れ合いがなくなること」だ。

「選手として、そこが一番、嫌というか、痛いところ。だから、この状況下でどうやって触れ合っていけるかは、選手同士でもすごく考えています。他のチームもいろんなことをやっていますけど、F・マリノスはF・マリノスとして、また違った形で何かできないか。それをみんなで話し合っています」

 リーグ再開を見据えて、トレーニングにも精を出す。もちろん、ウイルスに感染しないように細心の注意を払いながら、「自宅でできることだったり、フィジカルコーチから出されたメニュー」をこなす。また、こういう状況下だからこそ、「いろいろと見直せることもある」と、身体のメンテナンスにも注力する。

「まだ先は長いと思うけど、今、自分ができること、将来につなげられることを考えながら、生活していければ」

 依然として先行きは不透明なままで、アスリートとしてモチベーションを保つのは決して簡単ではないはずだが、仲川は「ポジティブに」と言葉に力をこめる。

 再び、サッカー界が“日常”を取り戻した時、トリコロールの23番は、長く待ちわびたファンやサポーターに、その躍動感溢れるプレーで歓喜を届けてくれるはずだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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