トマト・みそ・オリーブオイルでトリプル健康効果 名医も愛食!トマトみそ汁で生活習慣病や動脈硬化を改善!!

 トマトとみそが健康にいいのは、誰もが知るところである。例えば、トマトには赤い色素成分であるリコピンという抗酸化物質があるが、これが活性酸素(細胞を傷つけ、生活習慣病や老化の原因となる物質)を取り除き、がんや生活習慣病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの予防に役立つ。

 一方、みそは日本の伝統的な発酵食品で、大豆由来のイソフラボンやレシチン、アミノ酸が豊富に含まれている。イソフラボンには骨粗しょう症だけでなく、がんの予防効果もある。また、神経細胞や細胞膜の材料になるレシチンは、動脈硬化や認知症の予防に役立つ。

 ほかにも、みそには良質な植物性タンパク質やミネラル、ビタミン、メラノライジンなどの栄養素が多く含まれている。腸内環境を整える乳酸菌も豊富で、みそを習慣的に摂ることで、生活習慣病の発症リスクを下げることができる。

 ところが、みそには塩分が多いという欠点があり、それが気になってみそ汁を敬遠する人もいる。しかし、みそ汁にトマトを入れた「トマトみそ汁」にすれば問題ないと、秋津医院院長の秋津壽男先生は指摘する。秋津先生は、様々な雑誌やテレビ番組でトマトみそ汁を紹介し、自身も20年来の愛食者である。

「トマトには、塩分のナトリウムを排出する作用があるカリウムが多く含まれており、過剰な塩分の吸収を抑えてくれます。また、トマトは色々な野菜と相性がいいので、じゃがいもやナス、玉ねぎなど、お好きな野菜を加えて具だくさんにすれば、減塩効果がさらに高まり、加えた野菜の栄養価も同時に摂ることができます」(秋津先生)

★みそ汁の出汁いらず

 また、トマトは野菜の中でもグルタミン酸(タンパク質を構成するアミノ酸の一種)が特に豊富である。摂取すると腸内のエネルギー源として使われ、大腸や小腸の消化・吸収を促すので、消化力が低下する高齢者は、ぜひ摂取すべき成分である。

 このグルタミン酸には旨み成分があるので、トマトみそ汁を作る時には、みそ汁の出汁をとる手間が省けるというメリットもある。

「今でこそ一般的に広く知られているトマトみそ汁ですが、私が初めて聞いた20年前は、知っている人がほとんどいませんでした。私にその存在を教えてくれたのは、高名な和食の料理人の方で、その方から『トマトが出汁の役割を果たすので、みそ汁の出汁をとる必要がない』と教えていただきました。作ってみると、確かに出汁をとらなくてもいい上に、美味しいので、私も20年来愛食しています」(秋津先生)

 トマトとみそ汁は、どちらも良質なアミノ酸が含まれているが、トマトみそ汁にすれば両方を一度に摂取できる。健康な体を作りたいなら、ぜひ習慣化すべき料理である。

 ちなみに、トマトみそ汁のみそは、白みそや合わせみそなど色の薄いみそがよい。みその甘みが、トマトの酸味を引き立ててくれる。

★動脈硬化を防ぐ新成分

 また、最近注目されているトマトの新成分「エスクレオサイドA」も、トマトみそ汁にすれば手軽に摂取できる。
「エスクレオサイドAには、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが血管に蓄積するのを抑える働きがあることが、東海大学の研究で分かりました。動脈硬化の進行を防ぎ、血管を健康に保ってくれます。また、トマトジュースを一定量飲むと、肌にハリが出たり、シミやシワを防ぐことが最新の研究で分かっていますが、これもエスクレオサイドAなどの作用で、末梢血管の循環がよくなったからと考えられています」(秋津先生)

 エスクレオサイドAはトマトの水分の中に含まれており、無色透明なので、最近まで発見されることがなかった。今まではトマトの赤い部分がクローズアップされていたが、無色のトマトの水分にも魅力的な成分があったのだ。