【全文】故ク・ハラの実兄、リベンジポルノ加害者の2審控え処罰望む「平然と社会に出ている」

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故ク・ハラの実兄ク・ホイン氏が、ク・ハラの元恋人でデートDVの加害者チェ・ジョンボムに対する厳しい処罰をもう一度要請した。

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韓国法曹界によると、ソウル中央地裁第1-1刑事部は来る5月21日、チェ氏の不法撮影(性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反)による障害脅迫財物損壊などの容疑に対する控訴審を再開する予定だ。

これに先立って、1審の裁判部はチェ氏の不法撮影容疑を無罪に処理し、残りの容疑に関しては懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡している。このため、当時裁判で争点となった「チェ・被告の性的関係の映像撮影及び流布の脅威」について、裁判所がどのような判断を下すかに関心が集まっている。

そんななか、ク・ホイン氏は4月6日に自身のSNSを通じて「被害者の家族を代表して申し上げる言葉がある」と伝え、長文の書き込みを残した。

「ご存知のように、加害者のチェ氏は1審で執行猶予の判決を受けて社会に出た」と続けたく・ホイン氏は、「その後ヘアサロンをオープンし、驚くことにオープニングパーティーを開催するなど、反省とは180度異なる姿を見せた。ハラの家族やこれまでハラを愛し、大切にしてくれた多くの人々はチェ氏のこのような破廉恥な行動に、言葉では表せない憤りを禁じ得ない」と現在の心境を語っている。

ク・ホイン氏はさらに、デートDVに対する処罰水準が低すぎるという現実を指摘し、「1審で盗撮に対する無罪判決が下された。暴行と脅迫によって被害者が深刻な精神的苦痛を受けたと認めながらも、執行猶予判決を下してチェ氏が社会に出られるようにしたことがまったく理解できない」という立場を伝えた。

最後には、「私たちはハラさんの“極端な選択”に多くの影響を及ぼした加害者チェ氏に対する、厳しい処罰をもう一度促す」とし、「同じような苦しみを受ける多くの人々のために制度の改善を望む」と現状の改善を求めた。

ク・ホイン氏は現在、亡き妹の名前にちなんだ“ク・ハラ法”に関する国民請願を通じて、扶養義務を果たさなかった直系尊卑属に対する相続欠格事由の追加を望む民法改正請願を提起した。計10万人を超える人々がこれに同意し、国会法制司法委員会に付託された。

ク・ホイン氏による投稿全文は、以下の通り。

最近、チェ・ジョンボム氏の事件の控訴審が5月に始まるというニュースと関連して、私たちに該当事件の立場をお聞きになる方がいらっしゃいます。被害者の家族を代表して申し上げます。

ご存知のように、加害者のチェ氏は1審判決で執行猶予を言い渡され社会に出て来ました。ところでチェ氏は、執行猶予で釈放された後にヘアサロンをオープンし、とても驚くことにオープニングパーティーまで開催するなど、反省とは180度異なる姿を見せています。私たち家族と、これまでハラを大切に愛してくださった多くの知人たちは、チェ氏のこのような破廉恥な行動に形容しがたい憤りを禁じ得ません。

前年なことに、まだ韓国ではデート暴力に対する処罰のレベルが低すぎて、被害者に対する保護はとても弱いです。私たちは今でも、1審でチェ氏の盗撮行為に対する無罪判決が下され、暴行と脅迫によって被害者が深刻な精神的苦痛を受けたと認めていながらも、執行猶予を言い渡して社会に出られるようにしたことが心底理解できません。

私たちは、ハラさんの“極端な選択”に大きな影響を及ぼした加害者チェ氏に対する厳しい処罰をもう一度促します。2審であろうと、普遍的常識と正義観念見あった裁判所の賢明な判決を通じて、凶悪な犯罪を犯した者に対して相応の処罰が下されることを切に願います。

また、今回の事件をきっかけに、今後デート暴力によって苦しむ多くの方々のための制度改善が必ず行われることを期待しております。そのため、我々は法律代理人であるノ・ジョンオン弁護士と共に具体的かつ多角的な方法について悩んでいます。

いつもハラを大切にしてくれて、愛してくれた多くの方々に心から感謝しています。

P.S.

多くの方々が“ク・ハラ法”に共感してくださった結果、私たちが提出した国会請願に対して10万人の同意を得ました。現在私たちの請願は国会に正式に提出され、国会法制司法委員会に付託されたそうです。新しい国会で必ず“ク・ハラ法”が作られることを願います。改めて、要望に共感し、同意してくださった韓国内外の多くの方々に心より感謝申し上げます。

ク・ホインより