ハイスぺ夫のモラハラにうんざり…“悪気のなさ”が一番許せない
 誰かと一緒に過ごす日々は、楽しい半面、我慢もつきもの。家族や夫婦でも、一緒だからこそ楽しいこともあれば、ケンカしてツライこともあるのは仕方がないこと。

 それでもツライことの頻度があまりに多すぎると、生活そのものがしんどくなってしまうこともあります。毎日一緒に過ごす相手だからこそ、楽に自分らしくいたい。でもだからこそ、親しき仲の礼儀を欠くと、関係そのものが崩壊してしまうことも。

◆日常的な高圧さが「モラハラ」になる

 幸せな夫婦生活はつかの間。一緒に暮らし始めてから見えてきた、夫のある一面に耐えきれず、数ヶ月前から別居婚生活を始めたという秋山あかりさん(仮名・29歳)。

結婚前、旦那の合理的で落ち着いた性格が大好きでした。何事にも冷静な彼は、情緒的で突っ走ってしまうところがある私とは似てはいないものの相性がよく、結婚前はお互いの短所を支え合っていました。コンサル職らしい目線で、比較検討してからしっかりとなにかを決めたい彼と、感動屋で好奇心の強い私。ケンカもあったけど、お互いの持つ新鮮な目線を、いつも楽しみ合っていたんです。

 付き合い始めて3年、結婚とともに一緒に暮らし始めてから1年。あんなに大好きだった彼との生活は、いつの間にか私にとってひどく苦しいものになってしまって……」

 結婚前、週に2、3回デートしている時には見えてこなかった彼の素の性格が、彼と生活する日々の中で秋山さんをひどく傷つけたと言います。

◆彼のプライドの高さや負けず嫌いに気付けなかった

 結婚の相性は“住んでみるまで分からない”とはよく言いますが、秋山さんは結婚前に同棲を飛ばしてしまったことで、結婚前に彼の生活の中での性格を知ることができなかったのです。

「頭も良く高年収な彼は、周りから見れば模範的なハイスペ男子。私も彼の持つそういうオプションに、ある程度浮かれていたとは思います。しかし、そういう目先のメリットに惹かれて、彼のプライドの高さや負けず嫌いに気づかなかったのは、私にも原因があったと思います。

 結婚後の暮らしの中で、彼は日常的に私に高圧的に接してきました。彼にはその自覚がなかったので、悪気なく私に心無い一言が出てくるんです。結婚前は“優しくて落ち着いた人”だった彼の印象は、今では“高圧的なモラハラ男”ですね」

◆「驚くな」という無茶な夫の要求

 一緒に住むというだけで、そんなにも前のイメージから大きく変わってしまうものなのでしょうか。

「例えば休日にトイレに行こうとした時に、電気もついてなければ鍵もかかってなかったので、そのまま中に入ろうとしたんです。でも、実はトイレの中に旦那がいて、開いたドアに驚いて大声をあげた。私もびっくりして大声を上げてしまったことがあるんです。その時は『リビングにいないんだから、トイレにいるのくらい分かるじゃん。驚くからそんな大声でびっくりしないで』と怒られたことがありました。

 驚くなって、無理じゃないですか。反射ですもん。それに、もとはといえば電気をつけていない彼も悪いし、先に大声あげたのはそっちなのに、そういう非を認められないんですよね」

 たしかに自分は驚いているのに、相手には「びっくりするな」とはどういうことなのか……。

◆泣いたら「傷つく方がおかしい」

 そういった無茶な要求は、「トイレハプニング」に留まりません。ちょっとした口論で声を荒げた旦那さんを前に、あかりさんが泣いてしまったある日のことです。

「その時は『こんなことで泣くのは100人中5人くらい。傷つく方がおかしいからそのマインドを治せ』と言われました。傷つくなっていうのも、おかしいじゃないですか。そのあなたに傷つけられてるのに。