段差などによる衝撃はホイールにダメージを与える!

 およそ3万点もなるクルマの部品のなかで、消耗品でない部品はひとつもない。半永久的に使えそうなホイールだって、例外ではない。タイヤやブレーキパッドのように、摩耗することはないにせよ、歪んだり、曲がったり、クラックが入ってきたり、剛性が落ちてきたり、腐食してエアが漏れたりして来たら、どんなにお気に入りのホイールでも、お役御免で要交換……。それらのトラブルを防いで、できるだけホイールを長持ちさせるにはどうすればいいのか。

 まずは縁石に擦らない。段差に乗り上げない。穴など地面の凹みに落とさないこと。直接、ホイールが縁石などにヒットしなくても、タイヤにドーンと激しい入力があれば、当然、ホイールにもダメージがある。またキャッツアイなどもできれば踏みたくない。

 タイヤ交換などで車体からホイールを外す機会があれば、ホイールの内側、外側をよく点検し、クラックや変形がないかを確認しよう。とくにスポークの先端付近にはクラックが入りやすく、タイヤ交換のときなどは、新しいタイヤを組む前に、ホイール単体の真円度もしっかりチェックしておきたいところ。

 またリムの内側に古いタイヤのカスなどが張りついているとエア漏れの原因になるので、クリーニングしてから新しいタイヤを組むようにしたい。

インパクトレンチの使用がNGな場合も

 もうひとつ大事なことは、車体にホイールを取り付けるとき、インパクトレンチを使わないこと。あまり知られていないかもしれないが、ほとんどのアルミホイールの取扱説明書には、「インパクトレンチを使わないこと」が、注意事項に書かれている。インパクトレンチでホイールを固定すると、ホイールナットを締めつける部=ナット座が傷だらけになったり、変形してしまうことがある。

 できればホイールナットは、手締めで丁寧に締めた方が、ホイールの長持ちにつながるだろう。それから、ホイールナットを締めすぎないのも重要。インパクトレンチを使うと、ついついオーバートルクで締めがちになる。ホイールナットの締め付けトルク=規定トルクは、普通乗用車で90〜110N・m(9〜11kgf・m)、軽自動車で70〜90N・m(7〜9kgf・m)がひとつの目安となっている。手締め+トルクレンチを使って、正しい締め付けトルクの範囲内で取り付けることも大きなポイント。

 最後に定期的なクリーニングも、アルミホイールを長持ちさせる秘訣。アルミは鉄のように赤錆は発生しないが、融雪剤(塩カル)などの影響で、アルミの素地と塗膜の間が腐食することがある。そうした腐食を防ぐためにも、ホイールをこまめに洗うのはけっこう重要。またホイールを洗う際に、クラックなどのトラブルも早期発見することができる。

 またブレーキダストの鉄粉が、ホイールの表面に刺さると、それも腐食の原因になるので、鉄粉除去剤やトラップ粘土、ホイール専用のケミカル剤などを使って、ブレーキダストを取り除くことも、アルミホイールのライフを伸ばすための大事なメンテナンスといえるだろう。