「コロナ騒動がいつ収まるかは分かりませんけど、サポーターも楽しみにしていれくれると思うし、早く再開できるようになって、皆さんを喜ばせるいい試合をしなきゃいけないと思うんです。僕がフロンターレ2年目だった2011年も東日本大震災で中断がありましたけど、等々力競技場での再開試合のベガルタ仙台戦は本当にすごかった。僕らは負けましたけど、仙台の選手に拍手を送りたいというか、それくらい気持ちのこもったいい試合だった。ああいう戦いをまた見せたいですよね」と彼は力強く先を見据えた。

 日に日に気温も上がり、春めいた陽気の中、人々が外に出られず、サッカー観戦もできない今の状況は誰にとっても辛い。2人の子供を持つ小林悠も複雑だ。元気があり余っている子供たちと一緒に家の中で遊んだりとさまざまな工夫をしているが、外出規制下にいる欧州組の選手たちが呼び掛けている「ステイ・ホーム」を率先して守っているはず。彼らの努力をサポーターも見習って、今は外出自粛に努めるべきだ。

 サッカーに携わるすべての人々の努力がなければ、彼らがピッチで躍動する姿を見ることも、川崎のJ1王者奪回もそう簡単には叶わない。そこは今一度、しっかりと肝に銘じたいものである。