「無限の拡張性を秘めた手のひらに載る“ガジェットシンセサイザー”:FETISH #29」の写真・リンク付きの記事はこちら

KORG
NU:TEKT NTS-1 DIGITAL KIT

いまやスマートフォンのアプリ上で音楽をミックスできる時代だ。かつてのように大がかりな機材を揃えなくても、気軽に音をつくることだってできる。

コンパクトなスタイルで音づくりが楽しめるようになったいま、電子楽器の名門KORGから手のひらに載る小型のシンセサイザーがリリースされた。

手のひらサイズだからといって侮ってはいけない。電源を入れれば、すぐにKORGの名に違わぬシンセサイザーとして機能し、単体での演奏はもちろん、フィルターをいじったり、エフェクトをかけたりすることができる。ボタンとつまみの組み合わせによって、より複雑なパラメーターを変化させることも可能だ。

前面のヘッドフォンジャック(AUDIO OUT)に加え、「AUDIO IN」「SYNC IN」「SYNC OUT」「MIDI IN」 の4つのコネクターを備え、ほかのハードウェアやソフトウェアと組み合わせて使用することができる。

例えば、MIDI接続で外部のキーボードから演奏することも、パソコンのDigital Audio Station(DAW)から鳴らすことも可能だ。そして、USB接続でモバイルバッテリーにつなぐこともできるので、電源を気にすることなくどこへでも持ち出せる。


 

このNTS-1の心臓部には、KORGのフラッグシップアナログシンセサイザー「prologue」や「minilogue xd」にインスパイアされたMULTIエンジンが搭載されている。専用のプログラムを読み込めば、まったく違うシンセサイザーに変化させられるだけの無限の拡張性ももっている。

操作性においては、コンパクトなぶん、直感的に操作ができるようシンプルなインターフェイスとディスプレイにデザインされている。

これだけの機能を備えておきながら、DIYキットだということを知れば、驚かずにはいられない。電子機器でありながら、はんだ付けなしで組み立てられ、ツールも同梱されている。

そして、これが10,000円前後で手に入るとは、さらに驚かされる。

シリーズ:WIRED FETISH(21)直線も曲線も“スマート”に計測するデジタルなメジャー(22)ミニマルな空間には郷土玩具の“ヌケ感”が必要だ(23)ホームとキャンプの境界を溶かすカセットコンロ(24)サイクリングに“革命”をもたらす軽さと操作性を備えたe-BIKE(25)住まいを「間取り」という概念から解放する可動式コンパクトキッチン(26)2020年代の“必須教養”プログラミングはロボット開発で学べ!(27)マイストローはエシカルな行動の次なるスタンダード(28)ポータブル風力発電機でオフグリッドなライフラインを構築せよ!(29)無限の拡張性を秘めた手のひらに載る“ガジェットシンセサイザー”

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