2人目ほしいけど迷う…ママが抱える「モヤモヤ」の正体

写真拡大

子どもの数は減っていますが、子どもを産むなら2人はほしい、という人は多いですよね。

【妊活】2人目産む・産まない?後悔しないための判断基準を先輩ママに聞いてみた

ですが、1人目を出産して、「子育てってこんな大変だったんだ」と実感する人は多いもの。2人目は欲しいと思いつつ、なんだか不安・・・というママの「不安の中身」を解析してみました。

不安の正体を明らかにすることで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

2人目をちゅうちょしてしまう背景にあるもの

厚生労働省の「平成29年(2017年)人口動態統計月報年計(概数)」によれば、日本のママが第一子を産む出産平均年齢は約31歳。

最近は、初産がすでに高齢出産になったママも少なくありません。

そんなママの場合、産むなら早い方がいいという理性と、今でもヘトヘトなのに2人も育てられるのだろうかという感情との間でせめぎあいが起こります。

一方、比較的年齢の若いママでも、産むか産まないかは迷うところ。きょうだいはいた方がいいよ、と周りから言われても、1人目の子育てですでに疲れきっていて、2人目をつくることに積極的になれないことも。

1回出産を経験しているので、また赤ちゃんが生まれたら自分の睡眠時間が少なくなることは目に見えてわかっています。

今でさえ、もっと寝たいのに・・・と思うと、なかなか決断ができないのも無理はありませんよね。

経済面の心配

子どもを育てるにあたって、子どもが独り立ちするまでどのくらいお金が必要か、という話はよく話題に上ります。

特に教育資金は、「小学校から社会人になるまでは1,000〜1,400万円位かかる」と考える親がもっとも多いという調査結果が出ています。

教育資金以外にも、子どもを育てるにはお金がかかりますから、総額でいったらもっとかかります。

それに、子どもの数が増えればそれだけかかるお金も増えるということ。子どもを育てる喜びよりも心配が勝ると、2人目を産むのにも迷いが生じるようです。

さらに、女性は産後しばらくは働けませんから、夫の稼ぎに頼ることも増えますよね。

ですが、今の時代は終身雇用制が崩れつつあり、正規雇用であっても決して安心はできません。専業主婦であれば、なおさら経済面での不安はつきまとうでしょう。

仕事との両立

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2018年7月発表)によると、18歳未満の子どもを持つワーキングマザーの割合は全体の7割以上という結果が出ています。

子どもを産んで、子育てだけに専念できる時代は終わろうとしています。ですが、今の日本社会がワーキングマザーに優しい社会になったかと言ったら、まだまだそうは言えないのが現状です。

正規雇用で働いているワーキングマザーも、いったん正規の道を外れたら、再び正規で雇われることは難しいとわかっているからこそ、プレッシャーも募ります。

復職すれば、いつ子どもが熱を出すか、気が気でない毎日が待っています。

育休中くらいは、仕事のことは忘れたくても、いつかは必ずやってくる復職の日を思うと、2人目を産む前からゆううつになってしまうママも多いのでは。

夫の協力

内閣府が発表している、6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間に関する調査(2016年)によると、日本の夫は1日に83分しか家事・育児に時間を割かないことがわかっています。

比較的少ないフランスでも、150分ですから、先進国の中ではかなり下の方のランキングです。

かたや、妻の家事・育児関連時間は7時間34分と、諸外国に比べて突出しているのも気になります。

今でさえ、言わないとやってくれないのに、今後、2人目が産まれて、突然夫がイクメンになることは期待できない、とうっすら感じる不安が2人目作りのブレーキに。

自分の健康面

「最初の出産のときと比べると、確実に体力の衰えを感じる」と、多くの先輩ママが言っているのを聞いたことがある人も多いと思います。

ただでさえ、生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜を問わないお世話を必要とします。その後も、数年は寝不足が続くことが容易に想像できますし、精神的な疲労が肉体に影響することも多々ある疲労が日々たまっていきます。

それに耐えるだけの体力が自分にあるか、自信の持てないママもいるでしょう。

自分の時間の確保

誰にも気兼ねなく1人でいられる時間は、誰にとっても大切なものです。子育て中のママであってもそれは同じで、1人のリラックスした時間を持てるかどうかが、子育ての質にかかってくるとも言えます。

1人の時間を持つことは、ストレス解消という意味あいもありますが、子育て中に見失いやすい「自分」を取り戻す時間でもあるのです。

1人目の時はなんとか自分の時間を確保できていたというママも、2人目を産んだ後にもそうした時間が持てるかを考えると、一抹の不安を感じてしまうかもしれませんね。

まとめ

今回の記事では、「2人目はほしいけど、なんとなく不安」の中身を探ってみました。

不安というものは、その正体が明確でなければないほど募るもの。もし漠然とした不安を感じているなら、人に話を聴いてもらうことをおすすめします。

話を聴いてもらうことで、自分の中の不安が言語化できる場合があります。紙に書き出す方法が有効な場合もありますが、人によってはより煮詰まってしまうことも。

自分が感じていることを自分自身がわかってあげることが、不安解消の近道になります。少しでも不安を減らして2人目を迎えることができるといいですね。