GI大阪杯(阪神・芝2000m)が4月5日に行なわれる。

 2017年からGIに昇格した同レース。その3年間の結果を見ると、伏兵馬の台頭が毎年見られた。

 2017年は1番人気のキタサンブラックが勝利するも、2着に7番人気のステファノスが、翌2018年も1番人気のスワーヴリチャードが制すも、2着には6番人気のペルシアンナイトが突っ込んで、馬連、3連単は好配当をつけた。

 さらに、昨年は9番人気のアルアインが優勝。3連単は9万3560円という高配当となった。

 こうした例を鑑みれば、今回も思わぬ馬の激走は十分に考えられる。そこで、過去の結果を参考にして、今年のレースで波乱を起こしそうな”穴馬候補”を探し出してみたい。

 まず、先述した過去3頭の穴馬について調べてみると、ペルシアンナイトとアルアインには、共通点があることがわかった。GI馬であること、前走の重賞で敗れて人気を落としていたこと、である。

 ペルシアンナイトは、その前年のGIマイルCS(京都・芝1600m)で戴冠。年明け初戦で、大阪杯へのステップレースとして臨んだGII中山記念(中山・芝1800m)で1番人気に推されたものの、5着に敗れて評価を落としてしまった。

 アルアインは、2年前のGI皐月賞(中山・芝2000m)の覇者で、その後もGI、重賞戦線で善戦を続けるも、直前のGII金鯱賞(中京・芝2000m)で5着と完敗。おかげで、よりメンバーレベルが上がる大阪杯では人気が急落してしまった。

 つまり、GI馬でありながら、前走でGIより格下の重賞レースで敗戦し、人気を落としそうな馬が狙い目となる。

 今回のメンバーを見渡してみると、このパターンにピッタリ合致する馬は見当たらない。ただ、それに近い存在はいる。

 ラッキーライラック(牝5歳)である。


大阪杯での一発が期待されるラッキーライラック

 2歳時にGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を勝って、昨秋にはGIエリザベス女王杯(11月10日/京都・芝2200m)を制覇。2つ目のタイトルを手にした。

 そして、続く海外GIの香港ヴァーズ(12月8日/香港・芝2400m)でも2着と好走し、年明け初戦となる前走の中山記念(3月1日)でも2着と奮闘している。

 ただ、今回はGII戦よりも、メンバーレベルが格段に上がるGI戦。その分、前走の2着という結果を受けて、いくらか人気が落ちそうな気配にある。

 昨秋の戦績を考えれば、ここでも主役を張れる存在ゆえ、少しでも評価を落とせば、オイシイ”穴馬”となる。過去の例を踏まえても、一発を期待したい1頭だ。

 さて、ここからはGI昇格前も含めた過去10年の結果を参考にして、他の穴馬候補をあぶり出してみたい。

 過去10年の勝ち馬を見ると、番狂わせを起こした馬が何頭かいる。その中で目につくのは、直近の重賞やオープン戦で善戦しながら、人気の上がらなかったタイプだ。

 いい例となるのは、2010年に6番人気で勝ったテイエムアンコールと、2012年に同じく6番人気で勝利したショウナンマイティである。

 テイエムアンコールは、前走の中山記念で2着と健闘したが、そのレースでも12番人気と低評価だった。それゆえ、その好走をフロックと判断したファンが多かったのだろう。

 ショウナンマイティは、2走前のGIII鳴尾記念(阪神・芝1800m)、続く前走のオープン特別・大阪城S(阪神・芝1800m)と連続2着だったが、大阪杯では急激なメンバー強化で評価が上がらなかった。

 しかし、いずれも前評判を覆して優勝した。ちなみに、2頭とも初の重賞制覇だった。

 ということで、直近の重賞で好走していながら、人気薄になりそうな馬、なおかつ、重賞タイトルをまだ手にしていない馬を狙ってみたい。

 今回、当てはまるのは、サトノソルタス(牡5歳)とジナンボー(牡5歳)である。

 サトノソルタスは前走の金鯱賞(3月15日)で2着、ジナンボーは前走のGIII小倉大賞典(2月23日/小倉・芝1800m)で3着と健闘している。しかし、いずれも重賞は未勝利。GI馬やGI戦線で活躍する馬が集う今回は、さすがに人気は望めない。

 だが、過去にはそうした馬が、GI馬やGI戦線で活躍する馬たちを撃破。頂点に立っている。それを思えば、サトノソルタスやジナンボーが激走を果たしても不思議ではない。これら2頭が馬券圏内(3着以内)に入れば、かなりの高配当も見込めるのではないか。 先週の高松宮記念に続いて、再び無観客で開催されるGI戦。それでも、自宅のテレビ画面の前で、熱狂することはできる。そのために、ここに挙げた3頭に好配当の夢を託してみるのも悪くはない。