丸鶏/画像提供:つるうちはな(@HanaTsuruuchi)さん

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スーパーで販売されている丸鶏のお願いが切なくて“連れて帰らざるを得ない”心境になるとTwitterで話題になっている。この丸鶏を販売するオオゼキ東高円寺店に話を聞いた。

「私をお家につれてって」--これは、オオゼキ東高円寺店の「国産若鶏中抜き(丸鶏)」に貼ってあるラベルのコピー。「現品限り」「広告の品」などのメッセージではないにもかかわず、商品名や日付、さらには価格よりも存在感を発揮している。丸鶏自らが直接心に語り掛けてくるようで、思わず手を差し伸べてしまいそうな切なさあふれるコピーとなっている。

この様子を、シンガーソングライターの“つるうちはな”さんが「連れて帰らざるを得なかった」と投稿したところ、瞬く間に拡散。丸鶏と結びつけたラベルのコピーに、「運命的だわ…」「私が連れ帰らねば的な気持ちに…」といったコメントが殺到。ラベルのセンスを称賛する「うちの地元にもこんなユニークなスーパー欲しい」といった声のほか、「コロナの話題ばかりで暗くなっていたところにこれがきたので、声を出して笑ってしまいました」といった声も寄せられ、大きな反響となっている。ちなみに丸鶏は“つるうちはな”さんによって、「厚揚げとセロリのレッドカレーのベーススープ」「カオマンガイ」に美味しく変身。さらに、最終形態は「サムゲタン」になったという。

オオゼキ東高円寺店に話を聞いたところ、丸鶏のコピーは精肉部の担当者が「命を無駄にしたくないという思い」で使ったもの。1日1羽の数量限定品だが、売れ残ってしまうこともある。手に取ってもらえないと、値引きをし、最後は廃棄になることもあるため、申し訳ない気持ちになることから選んだという。

「私をお家につれてって」は、実はオオゼキ全店で用意されているラベル入力用のコピー。20年以上前から存在し、昨年整理した際に残された100種弱のうちの一つだという。東高円寺店以外の店舗ではローストビーフに使われていたこともあるため、ほかの店舗で目にすることがあるかもしれない。なお、この丸鶏を購入する際は東高円寺店に「事前に電話で問い合わせていただけると安心」とのことだ。

■オオゼキ東高円寺店東京都杉並区高円寺南1-6-1903-3318-113310:00〜21:00駐車場無し