上野公園お花見 累計滞在時間比較

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新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況で、若者の外出を問題視する報道や自粛要請などがされている。このような中で、上野公園での今年の花見時間において「若者は行動を自粛していた」という分析データ「上野公園お花見 累計滞在時間比較」が公開され注目を集めている。

このデータは、AI(人工知能)を使ったライフログアプリケーションの開発・運営を行うイ・フロンティアが、iPhone向けアプリ「SilentLog」で収集した20代から60代のユーザーを対象としたデータに匿名化処理を施したもの。上野恩賜公園におけるお花見シーズンの行動データを、春分の日を含む1週間、2019年と2020年で比較。2019年の累計滞在時間を100%とした時、2020年で最も累計滞在場所が減少していたのは30代で16%。一方で、昨年より累計滞在時間が上昇していたのは60代で107%であった。50代は60代の半数程度とやや増加、年齢の高い方が長時間滞在する傾向となっている。

各年代の平均滞在時間では、106分が44分に減少した40代が前年比42%と最も短縮。一方で60代は108分から129分に前年比119%増加した。平均滞在時間で見ると20代から40代は行動を自粛している傾向となっている。

また、明らかにされていない対象のユーザー数などについてレイ・フロンティアに問い合わせたところ、「現在はブログ内の情報のみ公開させていただいております」との回答だった。このデータについてTwitterでは、「興味深いデータ」「『若者が自粛してないって本当なの?』と考えるきっかけにはなりそう」「N値が表記されておらず、基準が滞在時間というのでは、何とも言えない」といったコメントなど様々な声が寄せれている。