学校一の悪童、村野鉄男(込江大牙)が父親に殴られ、泣いているのを見てしまった古山裕一(石田星空)。しかし、これを機に2人は心を通い合わせることになる。鉄男は詩に情熱を燃やしていたが、家は貧しく、父親が許してくれないという。裕一は「しがみつけば必ず道は開ぐって、藤堂先生も言ってたよ」と慰めるが、鉄男は「お前とは違うんだ。俺は毎日毎日食いもんの心配してんだ!」と反発する。

裕一は鉄男の書いた詩に曲を付けることにした。やっと曲ができたのに、鉄男の一家は夜逃げしてしまった。

出張先で父が事故死

大正12年(1923年)秋。福島・川俣の教会で歌っていた少女、関内音(清水香帆)は11歳になっていた。元陸軍獣医の父の安隆(光石研)は、今は愛知県豊橋市で陸軍向けの馬具の製造・卸商を営んでいた。母の光子(薬師丸ひろ子)、姉の吟(本間叶愛)、妹の梅(新津ちせ)の5人暮らしだ。

学芸会で演じられる「かぐや姫」の主役に選ばれずがっかりしていた音は、教会でオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)の歌声に感動する。そして歌うことに目覚める。そこに、突然、不幸が訪れる。安隆が出張先で電車にはねられ、亡くなってしまったのだ。光子が安隆に代わって商売を続けようとするが、うまくいかない。音たちは瀬戸際に追い込まれたが、吟が機転を利かし難を逃れた。

学芸会当日、音は急きょ「かぐや姫」で主役を演じることになった。その美しい歌声に、客席は感動に包まれた。音は天国の父に、歌手になることを誓った。(NHK総合あさ8時)