どうなる「ウィンブルドン」?水曜日の緊急会議後に発表予定

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ドイツテニス連盟(DTB)のDirk Hordorff会長は、水曜日に「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月29日〜7月12日/グラスコート)の中止が発表されるだろうとメディアに語った。英Express紙が伝えている。

新型コロナウイルスの世界的パンデミックは、スポーツの大会スケジュールに大混乱をもたらした。多数のイベント、トーナメント、競技会がキャンセルされ、テニスの大会は6月7日まで中断。クレーコートシーズンすべてが中止となった。


6月8日は芝コートシーズンの始まりのため、そこでの再開が望まれていた。しかし不確実な状況が続く中、6月29日開始予定だった「ウィンブルドン」の延期または中止を決める緊急会議が開かれると先週発表された。だがその中止はすでに決定的なようだ。


Hordorff氏は、「私はATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子プロテニス協会)の運営にも関わっています。そこでは既に必要な決定は下されています。水曜日には、“ウィンブルドン”の中止が決定されるでしょう」


「今の状況では、そうするしかないのです。現在の渡航制限の中で、世界中の何十万人もの人々が訪れる国際テニストーナメントを考えることは完全に非現実的です」と語った。


「“ウィンブルドン”は、芝と特別な照明条件のために独自のルールを持っています。そして“ウィンブルドン”は、何年も前に世界的なパンデミックに備えて財政的損害を最小限に抑えるための保険をかけていた唯一のグランドスラムトーナメントです。もちろん彼らには数年間はもつ十分な蓄えがあります」


「“ウィンブルドン”は芝のコートですから、9月、10月、あるいはその先に開催するということは考えられないでしょう」


「ウィンブルドン」の中止は、テニスの大会スケジュールには大きな打撃で、次には夏のハードコートシーズンが検討されることとなる。


北米でATPとWTAの複数の大会が予定されているが、新型コロナの感染者が増加しているため、これらのトーナメントも開催危機にさらされている。「全米オープン」は8月31日に始まり、9月13日の終了が予定されている。


テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ウィンブルドン」男子シングルス決勝の様子
(Photo by Frank Molter/picture alliance via Getty Images)