iPhoneにディスプレイを供給しているSamsung Display(以下Samsung)が、2020年末までに液晶ディスプレイ(LCD)の生産を終了すると発表しました。

LCDの需要減退が理由

SamsungなくしてiPhoneなし、と言っても過言ではないでしょう。iPhone11には採用されている有機EL(OLED)ディスプレイやメモリは、いずれもSamsungが供給しています。さらに同社は、かつて「A〜」シリーズで知られるチップも供給していました(“チップゲート問題”以降はTSMCの独占供給)。
 
そんなSamsungが31日、LCDの生産を2020年末までに完全終了すると発表しました。同社は昨年10月、需要減退を理由に、韓国にあるLCD生産ラインの1つを停止していましたが、今回の発表ではすべての生産ラインが対象です。

ライバル台頭でOLEDのシェア争い激化

LCDに見切りをつけたSamsungの狙いは、ライバル同士の競争が激化することを予見した、OLEDへの集中投資だと考えられます。
 
もともとスマートフォン向けのOLED開発はSamsungの一強で、iPhone X向けのパネルも同社が独占供給していました。しかし、iPhone11シリーズではLGが参入したほか、2020年〜2021年にかけて中国BOEもサプライヤーに加わると見られています。
 
また、Samsungのスポークスマンは「今年の終わりまでは、発注されたLCDを顧客に問題なく供給する」と述べるとともに、今後5年で13.1兆ウォン(約1兆1,800億円)を投じ、現行のLCD生産ラインを量子ドット(QD)ディスプレイ向けに整備していくことも明らかにしました。
 
 
Source:Reuters via AppleInsider
(kihachi)