ブラジル・ブラジリアで、マスクを着用して記者会見に臨むジャイル・ボルソナロ大統領(2020年3月20日撮影)。(c)Sergio LIMA / AFP

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【AFP=時事】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は29日、首都ブラジリアの路上で支持者らと交流し、経済活動を続けるよう強く求めた。新型コロナウイルスの感染拡大対策として自らの政府が出した、他人と一定の距離を保つ「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」のガイドラインを無視した形だ。

 ボルソナロ氏のツイッター(Twitter)アカウントに投稿された複数の動画の中には、同氏が露天商に対して「私が人々から耳にしているのは、仕事をしたいという声だ」「私は当初から『みんな気を付けよう、65歳以上の人は家にとどまるように』と言ってきた」と話す様子が映されていた。

 これに対し露天商は「私たちはただじっとはしていられない。もし病気で死ななくても、餓死してしまう恐れがある」と述べ、それにボルソナロ氏は「あなたたちは死なない!」と答えた。

 さらに別の動画では「正常に戻る」よう呼び掛け、ウイルスに対する効果的な封じ込め策として州知事や市長らが課している隔離措置に疑問を投げ掛けるボルソナロ氏の姿があった。

 ボルソナロ氏は隔離措置について「もしこんなことが続けば、今後出てくる失業者の数が非常に深刻な問題となり、解決に数年を要することになる」と指摘。その後、大統領府前で報道陣に対し「ブラジルは立ち止まることができない、立ち止まればベネズエラのようになる」と述べた。

 一方で29日、隔離措置に疑問を投げ掛けるボルソナロ氏のツイート2件が、ツイッターの規約に違反したとの理由で削除された。ツイッターは先ごろ、保健当局の発表と矛盾し、ウイルス拡散の危険にユーザーをさらす可能性のある投稿を管理するため、世界的な規約の範囲を拡大したと発表している。

 公式データによると、ブラジルではすでに3904人が新型コロナウイルスに感染し、114人が死亡している。

【翻訳編集】AFPBB News

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