「実態解明辞典」

日本マネジメント総合研究所合同会社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大につれ、公表・会見される内容にカタカナ用語やわかりにくい用語が乱立しているとし、難解頻出用語の「実態解明辞典」を無償公開すると発表した。

直近では、東京の小池都知事の会見では、同じ意味として使っている感染爆発とオーバーシュートをフリップに一緒に並べて記載し、言葉の受け取り方の違いにより、誤解が生じないように配慮していた。

都知事の会見では配慮されていたが、新型コロナの事態が拡大するに連れ、これまで聞いたことのなかった専門用語がさも常識のようにテレビやメディアなどで流されるようになり、一部の言葉はそれまでの解釈と異なったり、意味を間違えて覚えてしまっている人も多く見られる。

そのような状況に対し、頻出の用語に関して実態に即した解説をお届けしつつ、わかりやすく穏やかに理解・整理し直せるよう、独自の視点からまとめたのが「実態解明辞典」だ。

現時点では、『クラスター』や『シウマイ弁当』など32語が収録されている。

ただし、例えば『オーバーシュート』では、「ある地域で爆発的に感染者が増えること。(類義語アウトブレイク)」というように「感染爆発」という言葉は使われず、クルーズ船に崎陽軒のお弁当が届かなかった事象を指すと思われる『シウマイ弁当』では「私の愛する食事。また、知らぬ間にどこかに善意が散逸されること。」というように、著者の私見や軽いユーモアを交えつつという側面もある。

公式発表で「自己責任で本辞典をご活用頂ければと思います。」とあるように、あくまで資料の一つとして閲覧し、正確さや公式発表という面を重視するなら厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症について」のようなページを参照するのが望ましい。

発表資料
URL:https://www.jmri.co.jp/COVID-19.Dictionary.Tomura.2020.Mar.26.pdf
2020/03/27