会社で「仕事やめて」と言われ、制服を取り上げられました(写真はイメージ=PIXTA)

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新型コロナウイルスは普段の仕事にも影響を与えています。日本で働く外国人の中には、突然、仕事を辞めさせられる人も出始めました。日本の法律に詳しくないのをいいことに、違法な事例も生まれています。日本人にとっても他人事ではない「雇い止め」「内定取り消し」など、いざという時の対策ついて、若者が中心に活動する労働相談のNPO「POSSE」と一緒に考えます。記事は、誰にでも分かりやすいやさしい日本語で書きました。(withnews編集部・松川希実)

【挑戦】「ちゃぶ台返し」ビジネスで使いがちな表現、「やさしい日本語」で説明できる?

「あなたの仕事はありません」

〈相談者:中国人ホテル従業員〉

「私は空港の近くにあるビジネスホテルで働いています。私が働いているホテルは、中国人のお客さんが多いです。でも、新型コロナウイルス(coronavirus)のせいで、中国人のお客さんがとても減りました。

私が働いているホテルの会社の人は、私に「中国人のお客さんがいないので、あなたの仕事はありません。あなたはホテルをやめてください」と言いました。私は、ホテルを辞めたくないです。

でも、会社の人は、私の制服を、私から奪いました。私はどうしたらいいですか」

「わたしは、やめません」

〈NPO法人「POSSE」外国人サポートセンター・岩橋誠さんの話〉

まず、あなたは会社の人に「私は辞めません」と言ってください。

新型コロナウイルスのために、お客さんが減っているかもしれません。でも、日本の法律では、会社はあなたを無理やり辞めさせること(くび、解雇)はできません。あなたが外国人でも、会社は日本の法律を守らなければなりません。

だから、会社は、あなたが自分で「辞めます」と言うのを、待っています(退職勧奨と言います)。

もし、あなたが「わかりました。辞めます」と一度言ったら、辞めることに「合意した(会社とあなたが同じ考えになった)」ことになります。そうすると、後から「私は辞めたくなかった」と言っても、遅いです。

あなたは、会社の人に「私は辞めません」と言ってください。

「証拠」を残して「相談」して

もしかしたら、会社はあなたが「辞めます」と言いたくなるように、また、あなたをいじめるかもしれません。

もし会社があなたを無理やり辞めさせたり、あなたにひどいことをしたりしたら、あなたは会社がしたことを、裁判所に訴えることもできます。

会社が「辞めてください」と言ったことや、あなたに嫌なことをしたことを、記録しておくと良いです。ボイスレコーダーで録音してください。録音が難しいときは、いつ、何を言われたか、書いておいてください。裁判のときにも大切な「証拠」になります。

あなたがどうしたら良いか分からないときは、相談してください。
つらいと思いますが、どうか諦めないでください。

◇ ◇ ◇

NPO法人「POSSE(ポッセ)」はメールで相談できます。
日本語、英語でも大丈夫です。(24時間いつでもできます)
supportcenter@npoposse.jp

3月29日(日曜日)13:00〜17:00には、電話で相談もできます。
0120-987-215 に電話をしてください。
お金はいりません。
あなたが話したことは、誰にも言いません。

【withnewsやさしい日本語×NPO法人POSSE】

新型コロナウイルスは普段の仕事にも影響を与えています。日本で働く外国人の中には、突然、仕事を辞めさせられる人も出始めました。日本の法律に詳しくないのをいいことに、違法な事例も生まれています。日本人にとっても他人事ではない「雇い止め」「内定取り消し」など、いざという時の対策ついて、若者が中心に活動する労働相談のNPO「POSSE」と一緒に考えます。毎週金曜日に配信します。
◇NPO法人「POSSE(ポッセ)は2006年に、大学生や若手社会人が中心となって立ち上げた労働NPOです。「ブラック企業」や「ブラックアルバイト」などの労働・生活・奨学金相談を年間1000件以上受けています。2019年4月に、外国人サポートセンターを作り、日本で働く外国人の相談に、英語や日本語で応えています。