キャサリン妃には、いくつもの顔がある。公爵夫人であり、慈善家であり、そしてもちろん、ジョージ王子(6)、シャーロット王女(4)、ルイ王子(1)の素晴らしい母親でもある。

ジョージ王子やシャーロット王女くらいの年の子を育てている、またはベビーシッターをしたことがある人なら誰でも知っているとおり、人前で彼らにほぼ完璧な態度を取らせようというのは、まさに至難の業。子供はどこまでも子供であり、いつでも完璧に、ミニチュアサイズの大人のように振る舞ってくれることなどない。

だが、キャサリン妃は常に人目に触れる王室の一員。そのことを考えれば、同妃の子育ての才能は、素晴らしいという以外の何物でもないだろう。一体妃はどのようにして、その力を発揮しているのだろうか?

キャサリン妃には、ジョージ王子、シャーロット王女に(いずれはルイ王子にも)「態度に注意しなさい」と伝えるための、秘密の言葉のようなものがあるのだという。

『サン』紙によると、キャサリン妃が暗に「落ち着きなさい」と子供たちに伝えるための言葉は、至ってシンプル。「さあ、ひと休みしましょう」だそう。

ジョージ王子とシャーロット王女はキャサリン妃から「休憩の時間」だと言われると、気を静めなければならないのだと理解するという。それが外にいるときのことでなければ、自分を取り戻すために少しの間、本を読んだり、パズルをしたり、ひとりで静かにできることをするのだそう。

「どの親にとっても、公の場で親の役割を果たさなければならないのは、非常に難しいことです」

子育てに関する情報やアドバイスを提供する「エッセンシャル・ペアレント(Essential Parent)」の創業者であり、『the calm and happy toddler』の著者であるレベッカ・チコット博士はサン紙に対し、そのように語っている。

博士によると、キャサリン妃には、公の場でジョージ王子とシャーロット王妃を落ち着かせるためのいくつかの技術があるという。

「キャサリン妃は、かがんで子供たちの目線の高さに近づき、話をしています。ですが、子供らしく振る舞うことを否定はしていません」

「思いやりと、寛大に設けた境界線とのバランスを見事に保っています。子供たちが小さな大人のように振る舞うことは期待していません。また、子供たちにはかんしゃくを起こす時期などがあるものだということを、よく理解しています」

チコット博士はそのほか、キャサリン妃について次のように述べている。

「思いやりのある、温かい母親です」「現在推奨されている、尊重することを重視する子育てのスタイルを取っています。ビクトリア時代に一部の人たちの間で奨励されていた厳格なスタイル(子供は話を聞いてあげるものではなく従わせるべきものと考える)とは対照的な育て方です」

専門家が称賛するその育て方は、どこかで学んだものだろうか。自身が母キャロル・ミドルトンからそのように育てられたのか、それとも、持って生まれた才能だろうか。将来の国王を育てるには、まさに適役だったといえそう!

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